育英センター 田中の教育ブログ「国語が苦手なのですが…その1」
富山本部校別館(中学部)
育英センターに入社して初めて、中3生対象の夏期特訓合宿に参加してまいりました。
8/8(水)~8/11(土)の3泊4日、長野県志賀高原で行われたこの合宿、田中は国語担当として
みっちりと国語の極意を伝授してきたつもりです。
育英センター職員として、この夏期特訓合宿のメンバーに選ばれるのは光栄なことです。
合宿総責任者の江尻先生はよく「サッカーの日本代表に選ばれるようなもの」と言っていますが、
田中はオーバーエイジ枠で初選出、育英のカズを目指します。
2021/4 追記
コロナ禍の鎮静がまだまだ見通せない中、今年度の中3夏期合宿については
それに代わるものを現在企画中です。ご期待ください!
さて、合宿中にもいろいろな生徒に相談を受けたのですが、「国語だけがどうしても上がらない」という悩みを持つ中学生は多いようですね。
実は自分自身も国語は苦手でした。
数学が大好きだった自分にとって、解が一つに定まらない点がなんとも気持ち悪かった。
さらに解答を見ても納得がいかないことが多かった…。
国語の克服にもがき苦しんだ私から、いくつかアドバイスをさしあげたいと思います。
①問題文をよく読む
国語が他の教科と大きく異なるのは、「二つの主観」と戦わなくてはいけない点です。
一つは文章の著者や物語の登場人物たちの主観、そしてもう一つは問題作成者の主観です。
前者が理解できたとしても、後者が理解できなければ、なかなか点数はあがりません。
作成者の出題意図(学校の定期テストの場合は担当の国語の先生のクセなど)を見抜くのが非常に大事になりますね。
いかに客観的な出題を意図したとしても、出題者の主観は多かれ少なかれ必ず混じりますから。
そこで、問題文をよく読むことが、出題者の求める答えを作る上で必須となるわけです。
②文法・漢字に偏った勉強からの脱却
国語嫌いの子供は、克服のために家庭学習でも国語の学習をすれば良いのですが、残念ながら他の教科を優先してしまうようです。
これは、問題集を作る側にも責任があると私は考えています。
記述問題の解答例には、本文の言葉を華麗に言い換えたものが多く載っている訳ですが、ほかにどういう解答が考えられるのか、載っているものは少ないです。
また、何があれば正解で、何が欠けていれば減点かも分からないものが多い。
解説を見ても、自分の書いた答えが〇なのか△なのか分からなければ、勉強する気も失せるというものです。
よって問題集の購入の際には、解答・解説が充実しているものを選ばなければいけませんね。
そして、国語の学習の時間をせっかくとったとしても、ついつい答えが明快な漢字や文法の勉強ばかり…といったことになりがちです。
漢字や文法が大切なのは言うまでもありません。
しかし、入試問題の80パーセント前後が記述・読解問題であることを考えると、それだけを学習しても点数が上がらないことは明白です。
ましてや入試の直前になって読解・記述に力を入れても効果がさほど期待できないことを考えると、早い段階から、記述問題の対策をとっておくことが大切になるわけです。
長くなりましたので、次回に続きます。国語が苦手な方は、是非次回もご覧ください。
2018/8
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