育英センター 田中の教育ブログ「国語が苦手なのですが…その3」
富山本部校別館(中学部)
前回、前々回の続きです。まだまだ言い足りないことは多いですが、このトピックスはこれで終了です。
⑤国語は精神の成熟度のバロメータでもある
以前、育英模試における国語の平均点を、男女別に算出したことがあります。
中1では女子のほうが男子よりも平均点が8点位高かったのですが、中3ではその差が3点台に縮まっていました。
いろいろな影響を加味しても、中1段階では、女子の国語力>男子の国語力である、と言えるのではないでしょうか。
受験者数は中1、中3いずれも4ケタでの算出です。
私なりに要因を分析してみました。
要因A
総じて女子のほうが友人・家族との言葉のキャッチボールが多く、「相手が受け取りやすいボールを投げる」練習を男子より多く積んでいます。
一方男子は、家庭においても、単語でポツッ、ポツッと話す子が多い、とお母様方からよく聞きますね。
母親が聞き返して文意をくみ取るので、男の子は文章で話す必要がないのです。
知らず知らず子供の国語力を親が奪っている、というケースもあるかもしれません。
どんな暴投、ワンバウンド送球でも受けとめてくれるキャッチャーがいるわけですから、ピッチャーの肩が育つはずがありません。
親子で真剣に話し合わなければいけない状況、というのは必ず来ますが、そういう時は、子供に文章でしっかり話させる、と言うことが大切だと思います。
要因B
精神年齢においても、女子のほうが男子よりも早熟であると言えます。
先輩男子にあこがれる中1女子はよくいますが、先輩女子にあこがれる中1男子はほぼいないことがそれを証明しています。
中3くらいでようやく男子と女子の釣り合いが取れてくるのではないでしょうか。これも国語力に影響していると考えます。
要因C
自分の見た目を気にし出すのは、圧倒的に男子よりも女子のほうが早いです。
「他人から見た自分=客観的に見た自分」を意識することは、④でも述べたとおり、自分の記述が採点者の立場から見てどうか、という視点を持つことにもつながります。
独りよがりの答えを書きなぐる子、というのは、答えを書くときに誰かの立場を思いやったりはしていません。また、自分の答えは他人からどう見えるのか、という視点もありません。
客観的な視点を持つためには、集団授業において他の生徒たちがどう考えているか意見発表を聞くことが有効です。これは個別指導では補えない部分ですね。
そして記述を添削してもらい何が足りていないのかを指摘してもらうこと、これは個別指導が有効です。その双方を行うよう私は意識しています。
国語が非常に苦手である、と悩みを相談されることが多い私ですが、
ある程度は「時間が解決してくれる」=「精神が成熟するにつれ点数が上がる」
と考えており、焦りすぎても仕方がない面がある、と考えています。
では国語の勉強をしなくてもよいのか、というとそれは断じて否、です。
国語は、自分と文章との相性、試験の時の体調、時間配分、問題を解く順番等で得点の波が出やすい教科だと断言できます。
勉強することによって、大波を小波に変えることは出来ますし、また波を打つ水準を上げることもできます。
国語でお悩みの方は、ぜひ育英センターまでご相談ください。
2018/10
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