育英センター 田中の教育ブログ「スマートフォン」
富山本部校別館(中学部)
私が中学生の頃、ファミリーコンピュータが社会現象となり、当時、勉強をおろそかにしてゲームに没頭する子供たちが続出しました。
ゲームソフトの中には「ポパイの英語遊び」「ドンキーコングJr.の算数遊び」といった遊びながら学習できる教育ソフトも発売されましたが、
より楽しい他のソフトに追いやられ、埃をかぶっている家庭がほとんどでした。
また、ファミリーベーシック、ファミリーコンピュータロボットなど、プログラミング教育(ロボット操作)の先駆けともいえる付属機器も出ましたが
それほど大きくは流行しませんでした。
時代は移り、現在はICT全盛の時代。パソコンやタブレット、スマートフォンを用いた学習方法も多彩です。
YouTubeには無料で視聴できる授業が溢れ、学習用のアプリもどんどん便利になってきています。
また、数年前は高校入学時にスマホデビューするのが一般的であったのに対し、現在は中学校入学時に買い与える家庭が増えました。
内閣府の統計によれば、中学生のスマホ所有率が5割を超えているそうですね。
しかし、有効回答1,309名の中学生がどこに居住しているかは分からず、当然地域によって差があることはお分かりかと思います。
ここからは私の経験則に基づいてお話をします。
スマホやタブレットを手に入れた後の中学生の成績推移ですが、購入直後のテストの成績はたいてい上がります。
「しっかり勉強もするから」と、購入の際、親を説得しているケースも多くあるでしょう。
しかし、その後劇的に成績が下がっていく子供が少なからず出てきます。なぜでしょう?
[ありがちパターン1]
→深夜、自室で動画を視聴、あるいはソーシャルゲームに熱中、睡眠時間が不規則になってしまう。宿題は後回し。
→睡眠不足や目の疲れなどから、昼夜を問わず、唐突な睡魔に襲われる。
→学校の授業中にも居眠りをしてしまい、成績・内申点が急下降する。
ここで怖いのは内申点の下降のほうです。教科によって評価の半分以上を占める、授業態度や課題の提出状況に悪影響が出ている訳ですね。
学校の先生が一人の生徒の居眠りに注意してくださっている間、授業の進行が止まります。
すると、クラス全員に迷惑をかけることになりますね。
しかし、注意も度重なると、授業進度に顕著な遅れが見られるようになります。
そのうち、「注意もしてもらえない生徒」となり、当然通知表にも容赦のない数字が並び…。
これは考えられる中では最悪のケースですね。
[ありがちパターン2]
→勉強のため机には向かうが、少しでも飽きたり、行き詰ったりすれば、すぐに近くのスマホに手が伸びる。
→SNSをチェック、あるいは息抜きと称したゲームの開始。
→集中力が勉強の途中でブチブチ途切れるため、学習効率が非常に悪い(特に暗記に悪影響)。
→勉強を、量ではなく、時間で考えるようになる(当然休憩時間を含む)。
こういう勉強の仕方をしていれば、成績が伸びないのは当たり前ですが…
経験上、社会・理科の点数が異常に悪い生徒に多くあるパターンのように思われます。
興味が持てない教科は、我慢して時間をかけるうちに興味がわいてくるものです。
その我慢が出来ていない訳ですね。
[ありがちパターン3]
→SNSでいじめ・誤解などのトラブルに巻き込まれる。
→精神的に落ち込み、勉強に集中できない。
これはSNSに限ったことではないのですが、友人関係がうまくいかない時、勉強のやる気も削がれてしまうことがありますよね。
SNSで特徴的なのは、直接言葉のやり取りをすれば伝わるはずのニュアンス(悪気のない表情など)が、文字では伝わらないことです。
受け手に真意がねじ曲がって伝わる危険が増すわけですね。そして、何より悪ふざけの影響が大きい。容易に悪意のある拡散も起きます。
またしても長くなりましたので、次回に続きます。
2018/11
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