育英センター 田中の教育ブログ「スマートフォンその2」
富山本部校別館(中学部)
さて、前回はスマホやタブレットを購入後、成績が急激に下がる生徒にありがちなパターンについて書かせていただきました。
世の中、便利なものほど危険と表裏一体である事が多いのです。
クレジットカードの使いすぎ、車による交通事故、海の底に沈むプラスチックごみ…考え出したらきりがありませんよね。
スマートフォンも、未熟な子供に管理を任せるには危険である、と断言できます。
自分を管理できるはずの大人ですら、スマートフォン一台で職を追われるケースを新聞で目にしますからね。
しかし、時の流れには勝てません。
いつかは自分の子供がスマホを手にする日は来るし、車を運転する日も来るのです。
はたしてスマートフォンを買い与える時期はいつが適切なのでしょうか。
子供の精神的な成熟を見極め、時期を見てスマートフォンを買い与える、という方法もありでしょう。
また、未熟ではあるがあえて買い与え、親が管理しながら使い方を学ばせる、という方法もあります。
危険だから与えないというのではなく、指導監督ができるうちに、「使い方によっては危険なもの」を扱う経験をさせるのも大切ですからね。
私は小3の時に小刀を使って鉛筆を削る授業を受けました。
当然、手を切るなど痛い目は見ましたし、小刀を持った時、ふざけたりすることは厳禁でした。
担任の語気、そして何より目が違いました。緊張した雰囲気が漂い、「危険なものを扱っている」という自覚が育ちました。
なお、職場の若い教師に聞いてみると、学校ではそういう授業はなく、なんと書道教室の先生が小刀の使い方を教えてくれたそうです。
何事においても過保護すぎる現代にあって、素晴らしい先生だと思いました。
世の中、痛い目に合わなければ分からないこともあります。
ただ、スマートフォンは便利すぎるがゆえに、一度の「痛い目」のダメージも甚大なのです。
「周りのみんなが持っているから」という安易な理由で、管理もなしに持たせる訳にはいきません。
要は小刀同様、扱い方によっては危険なものである、という認識を親子共々、もっと強く持つべきである、と申し上げたいのです。
親が子供のスマートフォンの使用を管理する手段についてですが、ペアレンタルロックは確かに便利ですよね。
アクセスできるサイトや時間帯を親が管理できる便利な機能です。
しかし、それも過信してはいけません。親も忙しいのです。
最初のうちは厳しく管理するも、そのうちついつい緩んでいき…という家庭が非常に多いです。
また、wi-fi環境があれば、ゲーム機器で動画が視聴できますし、
機種変更した友人から借りた中古スマホを隠し持っていることもあります。
勉強の際、スマートフォンは自主的に親に預けさせる、などのルールを作るのが良いですね。
勉強に集中するため、自己を誘惑するものを遠ざけてしまうのが一番だと思います。
2018/11
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