育英センター 田中の教育ブログ「高岡の思い出」
富山本部校別館(中学部)
最近教育系の固い記事が多い、との声が生徒から挙がりました。
教育ブログですので当たり前なのですが、今回は「高岡の思い出」と称した柔らかい記事です。
もう20年以上経ちますが、私は以前富山県高岡市に勤務し、瑞龍寺の近くに住んでおりました。
当時の上司は、とにかく「地域密着」が口癖で、地元の行事には積極的に参加するよう勧められました。
越中万葉夢幻譚という野外音楽劇への参加。
https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/1994c1.html
可西舞踊研究所さんのバレエが本当に素敵で、幻想的な雰囲気をより濃くします。
下村愛馬クラブさんからは、本物の馬が登場し、大迫力の源平合戦を演じました。
劇の練習を通じて市民が交流し、高岡が一致団結していた印象です。
…なお、私は源平合戦で戦死する平家の役と、太平洋戦争で戦死する日本兵の一人二役でした。
源平合戦のシーンでは、最後に斬られた私にスポットライトが当たって「ばたっ」と倒れ、
暗転したら急いで舞台裏に走って、すぐに日本兵の恰好に着替え、今度は銃で撃たれて「ばたっ」です。
万葉集朗誦の会への参加。
まだ赤ん坊だった娘とともに、貴族の衣装にて、声高々と池のほとりで万葉集を詠む…
舞台に上がった瞬間に、娘が「ギャーッ」と泣き出し、テレビのマイクも娘の鳴き声をひろっただけ…
今となっては良い思い出です。
高岡駅前末広町商店街の神輿に参加。
商店街の皆様と神輿を担いで引き回すのですが、途中で「させまわし」の掛け声が。
「サッセ、サッセ」の掛け声で激しく神輿を上下に揺らすのですが、一発で肩が見事にやられました。
先日、その懐かしい街を回ってみたのですが、以前とは随分様子が変わっていました。
ただ、桜馬場通り沿いの桜は、変わらずきれいに咲いていました。
長く桜を楽しめるように複数の桜の品種を植えたのだ、と教えてくれたのは酒屋のおじいちゃんでした。
お世話になったおじいちゃんとの思い出に耽り、桜を楽しみながら歩いて行くと、ほどなく高岡工芸高校があります。
昔、息子が長い長いソフトクリームを折って倒したこと、そして高岡工芸高校内の青井記念館美術館でのできごとを思い出します。
以前、そこに飾ってある双鯛盆のデザインに目を奪われ、勇助塗りの美しさにしばし足を止めていると
いらっしゃった先生が親切にも、私に作品の解説をしてくださったのです。
※夏目漱石の小説にも高岡の漆器のすばらしさに関する記述がありますね。
高岡は古くからの伝統が根付く、本当に素晴らしい街だと思います。
さて、高岡工芸高校から右に曲がると、高岡高校があります。
その高岡高校ですが、今年度は定員に満たず2次募集を行うなど、教育業界にも衝撃が走りましたね。
これまでも数々の偉人を輩出している高岡高校。
職場の若い教師たちにも分かると思い、例えばスクウェアエニックスの社長さんが同校出身だよ、と言うと驚かれました。
育英センターのモットーは地域密着です。
高岡のためにお役にたてることは何か、我々に何ができるかを、これからも職員一同考えて参ります。
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