富山育英センター

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育英センター 田中の教育ブログ「緊張は友達」

富山本部校別館(中学部)

大事なテストで「緊張して失敗した」という話を聞くことがあります。

 

確かに、過度の緊張は、精神・肉体の双方に悪影響がでることがありますね。

具体的には不安感、動悸、発汗、震え、腹痛、頭痛、集中力散漫、微熱、吐き気…

緊張しないで済むならどれだけ良いことか…。

 

しかし、大切な試験を前に緊張する、と言うのはごく当たり前の話です。

 

例えば、入試本番、合格を完全にあきらめていて、本気で試験を受けていない生徒が果たして緊張するでしょうか。

 

緊張は、自分なりに精いっぱい頑張ってきた証拠である、とも言えます。

 

話は変わります。

 

風邪をひいて、熱が出た時に、無理に熱を下げることを推奨しないお医者さんが多いですよね。

 

風邪をひく原因として、ウイルスや細菌などの微生物が体内に入り、攻撃してくることが挙げられます。

 

では、ウイルスなどの攻撃を受けたとき、なぜ人は発熱してしまうのでしょう。

 

現在、発熱は、体が身を守るための生体防御機能のひとつとして理解されるようになってきました。

なくとも発熱が軽度で、苦痛がさほど伴わない場合には解熱剤の必要はなく、むしろ与えないほうがよいとされています。

 

熱が上がることで病原菌の増殖が抑制され、白血球の働きを活発化させ、免疫機能が高まるわけです。

 

体は「そうするほうが良いこと」を基本的に行います。

大事な試験で緊張するのも同じ、「そうしたほうが良いから」そうなっているのだ、と前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。

 

緊張することで、集中力が上がる、すなわち力が発揮できるのです。

緊張感ゼロで問題を解いても、ケアレスミスを多発するのは容易に想像できますね。

 

緊張を怖がり過ぎて、無理に遠ざけようとすると、本来自分の味方になるはずの緊張が、牙をむいて襲い掛かってきます。

 

リラックスしようと意識しすぎて逆に緊張するのは、「眠らなきゃ、眠らなきゃ」と強く思い過ぎて眠れないのと似ていますね。

 

アレルギー反応の多くも、本来、体に無害なものを、有害とみなして起こるものです。

 

最後に、もう一つアドバイスを。

緊張とうまく付き合っていくためには、本番を想定した訓練を積むことが大切です。

模擬試験、実力テストは、その貴重な機会です。

 

また、普段の学習においても、時間を計って、本番を想定しながら行うことが大切ですね。

 

2018/12

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