育英センター 田中の教育ブログ「高専について その1」
富山本部校別館(中学部)
今回の記事は高専についてです。
富山県の中3が受験する入試で、一番人気のある学校は富山高専である、というと意外に思われる方もいるでしょう。
実は、富山高専は、富山県の公立入試において一番受験者が多い学校です。
当然私立高校のほうが受験者は多いのですが、私立は滑り止めとしての受験を含みます。
富山高専を受験する子たちは、基本第一志望であり、科によっては一般入試の倍率が4倍程度になることすらあります。
※なお、石川県の星稜高校(私立)は専願での入学者数が全体の半数を超えています。
私はこの春まで、星稜高校近くの東金沢校でも中3を担当していましたが、星稜が第一志望、という生徒が多かった印象です。
話しを高専に戻します。
今月20日に発売されたばかりのアクタス(北國新聞社刊)6月号の記事に、石川県・富山県の各高校の大学合格実績がまとまっているのですが
富山高専は、以前の記事で触れた東京海洋大1名をはじめ、旧帝大(京大1、東北大3、名古屋大1、大阪大3)、東工大2名、神戸大5名など華々しい実績を出しています。
なお、東大についても、一昨年のように複数名合格者を出す年度がありますね。
全国の高専に目を移しますと、兵庫県の明石高専(1学年160名)の進学実績が有名です。
明石高専はおよそ3人に2人が進学(編入学)するわけですが、その進学先が驚きです。
昨年のデータではありますが、進学者98名の内訳は。。。
東大5名 京大2名 北海道大1名 東北大2名 大阪大16名 九州大4名…旧帝大計30名
上記は実進学数です。一般的な大学入試と異なり、編入試験は複数の大学を受験できるので、実合格者数は
東大6名 京大2名 北海道大1名 東北大2名 名古屋大1名 大阪大18名 九州大4名の計34となります。
その他、筑波や神戸、奈良女子ほか、国公立への実入学者は77名(合格数107)となる上、海外大、私立への進学者もいます。
※東大を蹴っているのは、世界の大学トップ1%に入る名門、サウサンプトン大(イギリス)への合格者でしょうか。
難関大を目指す時、高専への進学も選択肢の一つに入るということがお分かり頂けるデータですね。
高専は現在国内に57校存在(内訳:国立51、公立3、私立3)しています。
なお、北陸3県に絞りますと
富山県:富山高等専門学校(平成21年に富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校が合併)
石川県:石川工業高等専門学校 国際高等専門学校
福井県:福井工業高等専門学校
以上の4校があります。
長くなりますので、今回はここまでです。
さて、次回は高専の特徴について、以下の点に絞って簡潔におさらいしたいと思います。
①5年制教育
②越県での入学
③進学と就職
④入試の特徴
興味がおありの方は、是非次回もお読みください。
※なお、先週、富山高等専門学校にお邪魔させていただきました。
お忙しい中時間を割いていただき、心より感謝いたします。
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