金沢大学と富山大学が組み、小中高の教員を養成する共同課程を次年度から開設する予定だ、とのニュースが飛び込んできました。

一番大きな理由は少子化による教員需要の減少です。

全国的に、教員採用試験の志願者数、倍率が過去最低を更新し続けている都道府県が増えています。

そんな中、先手を打って改革・効率化を図り、全国のモデルとなるような新しい教員養成の仕組みづくりを目指す、とのことです。

近く文科省に設置申請をする、とのことで未確定な部分も多いのですが、現在分かっていることとしましては…

①大学の現学類、学部は再編成

ちなみに現在の正式名称は下記の通りです。

金大　人間社会学域学校教育学類　→　変更なし？

富大　人間発達科学部　→　教育学部に変更？

もし大学の学部の名前が変更となれば、附属する幼~中学校の名称も若干の変更が出ますね。

②大学入学定員の見直し

金沢大学の人間社会学域教育学部のこれまでの定員は85名でした。

新定員もおそらく85名になります。

富山大学の新：教育学部（現：人間発達科学部）は入学定員が170人から85人へと半減します。

ここを第一志望にしていた受験生は突然の発表にショックを受けているでしょう。

③教員免許の取得が幅広く

金大で廃止が検討されていた幼稚園の教員養成は継続できることになりそうです。

そして新富大教育学部で、美術や音楽などの教員免許が取得可能になるそうです。

またこれまで、富大で国語の中学一種免許は人文学部でしか取れませんでしたが、教育学部でも取れるようになりそうですね。

④金沢大学と富山大学でオンラインによる共通の授業を受講

両大学生の交流合宿等も計画しているようです。

両大学に附属する学校についても交流がより進むかもしれません。

⑤先進的教育科目を履修

GIGAスクール構想で、ますます現場の教育は変化しています。

小学英語、プログラミング教育といった新分野を、大学でしっかり学んでから教壇に立つ事が出来ます。

続報が出ましたら、また記事にしたいと思います。