富山育英センター

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育英センター 田中の教育ブログ『THE GIVING TREE』

富山本部校別館(中学部)

北陸三県の多くの中学に採択されている英語教科書が、ニューホライズン(東京書籍)です。

そのニューホライズンですが、昨年までは、中3にならないと受動態や現在完了が出てきませんでした。

つまり、中3にならないと過去分詞形が出てこなかったのです。

 

しかし、サンシャイン(開隆堂)は旧教科書でも中2で受動態が出てきていました

さらに今年から改定された新教科書では、中2で受動態~現在完了まで学習します。

 

よって、以前サンシャインを使っていたが、今年からニューホライズンになった、という中学3年生は新教科書に馴染みやすい、といえます。

中2旧サンシャインで受動態を学習→中3新ニューホライズンは現在完了から、と重要文法を順に網羅できます。

 

しかし、以前ニューホライズンを使っていたが、今年からサンシャインになった、という中学3年生はかなり大変です。

中3新サンシャインは発展不定詞(want A to BやIt is A for B to C)からスタートしており、受動態、現在完了は中2の教科書で既習扱いとなるためです。

 

英語がこれまで苦手だった、という中3生は特にこの夏が大切になりますね。

入試に向けてしっかりと復習・予習を行いましょう。

育英センターの夏期講習で是非お待ちしております。

 

 

さて、昔、ニューホライズンの中3教科書の最後に掲載されていたのが「THE GIVING TREE」という童話です。

 

シェル・シルバスタインの作品ですが、日本語版では「大きな木」という題になっています。

 

私は昔からこの作品が大好きで、英語版の絵本を取り寄せて購入しています。

これもボロボロになってきました。また次のを買わねば…

 

この作品の良いところは、自分の成長に合わせて物語のとらえ方も変わっていく点です。

 

 

ニューホライズンに掲載されていた頃、授業で取り上げることがありましたが、中学生は、祖父母や両親と重ねて読む子が多かったですね。

 

おばあちゃんは、かわいい孫が「おいしい!」と喜んでくれたお菓子をずっと忘れません。

 

例え孫が飽きてしまっていても、何度も何度も同じお菓子を買ってきますよね。

 

物語の中の大きな木も、ぼうやに繰り返し同じセリフを言います。また、どれだけ子供が成長しようとも、「ぼうや」という呼びかけは変わりません。

 

 

いっしょにこの作品に親しんだ中学生はやがて大人になり、恋人のことを想う立場でこの物語に触れることになります。

いつかは自分が親になって、自分の子供を想う立場でこの物語を読んでいくことになるのでしょう。

 

そして「見返りを求めない無償の愛」というものの難しさを知るのです。

 

 

以前滑川校にいるとき、中学生の塾生に感想を求めると、ある女の子はこう言いました。

 

「お母さんの木がこんなに甘やかすから、子供がこうなったんだと思う」

 

…それも一つの受け取り方です。

あれから年月が経ちましたが、今この絵本を読んだとき、彼女はどういう感想になるのでしょうかね。

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