大学の合格者数等は、毎年、新聞社等でも特集がありますので、私のほうでは、各中学からの高校別の進学数を調べてみました。

第一回目は富山学区についてです。

富山学区のいくつかの中学校をピックアップし、御三家と呼ばれる高校（富山中部・富山・高岡）への進学率を表にしてみました。

３年分を通してデータを見てみると、学年によって大きな波がある中学もあれば、安定している中学もありますね。

なお、2021年度入試は、富大附属中を除いた富山学区の中学から１０名以上が高岡高校へ進学しています。

当然ながら、中学校の立地が御三家への進学に及ぼす影響もあります。

石川県においても、泉丘高校近くの中学からの泉丘高校への進学率は高くなっています。

芝園中は安定して、およそ４人に１人がお隣の富山中部高校や富山高校に進学していることになりますね。

富大附属中は年によっては８割近くが御三家に進学しています。

ただし、過去の記事に書いた通り、近年は特に富山中部への進学数が増えています。

みなさまはこの表をご覧になってどのような感想を持たれたでしょうか。

毎年、著名な週刊誌・月刊誌では、大学合格力ランキングを掲載しますね。

「旧帝大合格者数ランキング」「医学部に強い高校」「国公立大学合格力ランキング」など、さまざまな指標でランキングを作成、記事にしているようです。

そして、普段と比較し、大学合格情報を掲載した号は、売上部数が急増するそうです。

ただし、各高校側がこういったランキングに踊らされ、目先の実績を追って教育方針がコロコロ変わる、などということはあってはならないと考えます。

また、中学生が志望校を選ぶ際も、単年の大学合格実績だけに注目してはいけませんね。

先輩たちではなく、他の誰でもない、自分たちがその学年を造っていくのですから。

高校に入って、勉学に打ち込むにせよ、部活動に打ち込むにせよ、高い志を持って集結した仲間が多いほど、学年の雰囲気は良くなるでしょう。

志望校に対するあこがれを持ち、十分な努力を重ねたうえで、後悔のない入試を迎えてほしいものですね。