育英センター 田中の教育ブログ「砺波学区・新川学区の中学からの高校別進学数」
富山本部校別館(中学部)
このシリーズもこれで一区切りです。各学区、何校かピックアップしてお話しします。
砺波学区
高岡+砺波高校進学率 | ||||
中学校名 | 2020 | 2019 | 2018 | 過去3年平均 |
出町 | 25.6% | 24.1% | 19.2% | 23.1% |
般若 | 17.2% | 20.0% | 30.3% | 22.5% |
南砺つばき | 11.1% | 44.4% | 0.0% | 20.8% |
吉江 | 17.9% | 20.3% | 19.7% | 19.3% |
井波 | 17.4% | 25.4% | 14.5% | 18.8% |
城端 | 24.3% | 20.3% | 7.5% | 18.3% |
隣接した学区の高校までしか受験できない、というルールのため、砺波学区の集計は高岡高校と砺波高校の進学数で算出しました。
砺波学区の中学校から高岡高校へ入学した数ですが、2021年度入試では54名、2020年度入試では46名、2019年度入試では48名となっており、平均すると50名前後となります。
前回の記事で触れたとおり、逆に高岡学区の中学校から砺波高校へ進学する人数は平均しておよそ40名前後です。
砺波高校では次年度より、63年ぶりに制服が一新される、というニュースがありましたね。
生徒会主導で2年前から進めてきた案が現実になりました。本当に素晴らしいニュースだと思います。
また、井口中学が今年4月、南砺つばき学舎(義務教育学校)に生まれ変わりましたね。
富山県内では3つの義務教育学校が呉西地区にできました。
少子化をにらみ、これからもこの動きは続いていくものと思われます。
新川学区
御三家+魚津高校進学率 | ||||
中学校名 | 2020 | 2019 | 2018 | 過去3年平均 |
清明 | 22.2% | 24.0% | 14.9% | 20.3% |
魚津西部 | 16.8% | 19.8% | 16.2% | 17.5% |
明峰 | 22.7% | 12.9% | 17.1% | 17.4% |
早月 | 15.7% | 15.0% | 16.5% | 15.8% |
滑川 | 14.4% | 15.6% | 17.2% | 15.7% |
舟橋 | 18.2% | 15.8% | 10.8% | 14.8% |
新川学区から富山中部高校・富山高校に進学した人数は、2021年度入試では80名、2020年度入試では83名、2019年度入試では86名です。
特に、舟橋中、雄山中、滑川中など校区が富山市と隣接しているところは、新川学区内ではありますが、富山学区の高校への進学が非常に多いですね。
私は以前、滑川校、魚津本部校で勤務していましたが、新川地区の小学校、中学校の名前が当時とかなり変わっており、集計に苦労しました。
少子化がさらに進み、これからも学校再編の波は加速せざるをえません。
持続可能な教育体制の構築が求められる一方で、自分の母校が無くなる哀しみ、そして地域に愛される学校が無くなることで街の活気が消えてしまうことへの寂しさに対する配慮も求められます。
相反関係にある非常に難しい問題です。
2014年、日本創成会議は消滅可能性都市についての発表、少子化に対する提言を行いました。
これらは増田レポートと呼ばれ、各自治体に大変な衝撃を与えましたね。
町内に無人の家屋が多くあり、障子の貼り替えがされず、障子紙が茶色に変色してピランピランになっている(伝わるでしょうか)状況がたくさん見受けられると危険なサインです。
なお、これらの事象は、郊外だけでなく、各県の中心部でも起こっている現象です。
持続可能、という言葉の重みを改めて感じます。
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