育英センター 田中の教育ブログ「2022高校入試を振り返る その②数学編」
富山本部校別館(中学部)
富山県の県立高校入試において、過去平均点が50点を割る教科といえば数学でした。
今年度の富山県入試の平均点は…
数学の平均点が100点満点換算で53.2点(昨年比+6.2点)となっています。
平易にはなりましたが、新学習指導要領の範囲である、四分位範囲や箱ひげ図が大問としてまるまる出題されたのが特徴です。
先に実施された高専の入試においても、四分位範囲の出題がありましたね。
金大附属高校入試においても、四分位範囲、箱ひげ図の問題が連続していました。
四分位範囲の問題は、単純に用語と定義が身についているかを問うだけの出題(下記)でした。
(4)次の9個のデータについて、第1四分位数は カ ,第2四分位数は キ ,
第3四分位数は ク ,四分位範囲は ケ である。また,平均値は コ である。
0 3 5 5 8 8 9 13 30
繰り返しますが、データの分布とデータの整理についての出題は、用語とその定義を記憶していないと手も足も出ません。
私のような年代ですと、箱ひげ図と聞いた瞬間に
「箱ひげ危機一髪」
というオヤジギャグワードが頭に浮かびます。
※フランス大統領の名前を聞くと毛糸洗いに自信が持ててしまうのと同様です。
おそらく全国の中学数学の授業で、箱ひげ危機一髪というワードが量産されることになるでしょう。
さて、データの分布に絡む出題は、これからの重要なテストでは必ず出題されていきます。
現中2のみなさん、これから行われる実力テストの前には必ず用語の見直しをしていく必要がありますね。
また、今年の大学入学共通テストの数IA、数ⅡB終了後のツイッターで「現代文かよ!」といった声が上がったのは記憶に新しいですね。
数IAとしては過去最低平均点の37.96点を記録しました。また、数ⅡBも平均点は昨年より16.87点下がった43.06点でした。
問題文が非常に長く、また会話形式の出題もあり、平均点を下げる要因となったようです、
数学の問題において、読解力や表現力が要求されるようになるのも時代の流れです。
高校入試においても、中学入試においても、数学・算数で相当な読解力を要求される出題が目立っていくことになるでしょう。
文系、理系の垣根はどんどん崩れていくのです。
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