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育英センター 田中の教育ブログ「夏休み子ども科学電話相談」

富山本部校別館(中学部)

みなさま、NHKの「子ども科学電話相談」というラジオ番組をご存知でしょうか。

 

子供たちの素朴な「なぜ?」に専門家が答える形式で、40年近く続いている長寿番組です。

 

大人が聞くと、はっとさせられるような本質を突く疑問が多く、いかに我々が「わかったふり」をして大人になってきたかを痛感させられます。

 

「うちゅう人はわるものなの?やさしいの?」

 

「どうしてパンツをはかなくてはいけないの?」

 

「ひとのこころはどこにありますか?」

 

「あめの日に、土のにおいをつよくかんじるのはなぜ?」

 

「セミやカブトムシは、なぜしぬとひっくりかえるのですか?」

 

こういった、動・植物や天文・宇宙、科学、心と体など、子供たちの疑問・質問は多分野にわたります。

中には、専門家のみなさんでも答えられない質問が出てきますね。

 

なお、夏休みに放送されていた同番組ですが、2019年からレギュラー化され、毎週日曜日の午前10時05分~11時50分までの2時間放送になりました。

 

NHKから、過去の質問とその回答の一部は単行本化されているほか、「大人もおどろく夏休み子ども科学電話相談」といった書籍もあります。

非常に楽しい本で、お薦めです。

 

 

また、過去の放送の質問については相談セレクションとしてHPからやりとりを見ることができます。本当に良い時代になったものです。

 

 

特に悩める中高生、大人にも是非読んでいただきたいのが「こころの相談」です。

 

「感情がコントロールできなくなるのはどうして?」

 

「自分に自信がなくて、いろんなことにチャレンジするのが不安なんだけど、どうしたらいい?」

 

「人間はなぜ争うのですか?」

 

先生方は子供たちに理解できるよう、極力難解な専門用語を使わず解説されており、悩みの本質が見えてくるような気がするのです。

 

 

これまでに、田中が一番心に残った質問と回答はこれです。

 

「人はなぜ大きなグループを作って、それに入らない人をいじめるの?」

 

「いじめ」の本質をズバリと突いている上、学校、そして社会での生き辛さ、政治の問題、戦争に至るまで、さまざまな問題の根本が浮かび上がります。

是非ご一読ください。

 

 

最後に、ゴールデンウィーク中に訃報が入りました。

1984年の番組開始当初から、夏休み子ども科学電話相談の回答者をお務めになっていた、昆虫学者の矢島稔先生が先月4/26日にお亡くなりになったのです。

報道記事はこちら

心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

以下、余談です。

これまで子ども科学電話相談で、矢島先生が出演される回は本当に楽しみでしたね。

 

田中が小学生の頃は、神通川沿いの雑木林で昆虫を採るのが生きがいでした。

 

カブトムシ以外にも、コクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタが良く採れましたね。

特にノコギリクワガタのオスは、幼虫時の栄養状態によって角の形が異なり、真っ直ぐなものは「サメノコ」、うっとりするようなカーブを描いているものは「ウシノコ」と呼んでいました。

中教院通りの夜店で、地元では採れないミヤマクワガタを買ってもらうのも楽しみでした。

 

現在は、私が子供の頃に昆虫採りをしていた雑木林はきれいに伐採され、夜店で昆虫が売られている風景も見られなくなりました。

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