富山育英センター

無料の体験授業・学習相談のお申込み・資料請求は
お電話でも受け付けています。

076-441-8006

受付時間 月〜土 9:00〜21:30

「こんど」と「つぎ」

富山本部校高校部

1月末から2月にかけて受験のため東京に出向く受験生もたくさんいらっしゃるだろう。また4月からの都会での新生活を楽しみにしている人もたくさんいらっしゃるだろう。
ウン十ウン年前、僕は東急沿線で東京生活を始めたが、二子玉川(通称にこたま)という駅で乗り変えようとホーム上の掲示板を見ると、「こんど」○番線、「つぎ」○番線とあった。
皆さんが上京し初めてこの駅に降り立ち、僕と同じように次の電車に乗ろうと思ったら、「こんど」と「つぎ」のどちらが先に発車するとお思いだろうか?

 

僕の場合、「つぎ」に発車する電車なのだからと思い、すでに入線していた「つぎ」の電車に乗り込み、がっつり自分の席を確保し余裕をかましていた。
すると隣のホームにあとで入線してきた「こんど」の電車が停車するやいなや、客を乗せ先に出発し、行ってしまったのだ。

 

都会の電車は数分おきにやってくるから、さほど残念に思う必要もないのだが、「こんど」が去っていったホーム越しの青空をただながめるしかなかった、あの時の唖然とした思いは今でも忘れない。
ウン十ウン年前の話だから、今はいろんなものが昔とは様変わりし、もう二子玉川の駅に行っても、掲示板に「こんど」「つぎ」などというわかりにくい表示はないのかもしれない。でも東京に限らず、別の土地で暮らすということは、その土地の言葉や生活のリズムに自分を順応させて生きていくことだということを、まだ青臭い僕は、この時直観することになったのである。

富山本部校高校部 校舎ブログブログ新着