復習は大切である
富山本部校高校部
記憶には大きく分けて「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
「短期記憶」とは、瞬間的にある内容を認識し行動するために行われる記憶であり、
「長期記憶」とは、暗記のようにずっと覚えていられる記憶です。
受験勉強においては、長期記憶が必須であることに異論はないでしょう。では、
どうすれば短期記憶を長期記憶に変えられるのでしょうか。
あらゆる学習過程において、私たちはまず脳の海馬(かいば)に記憶を蓄えます。
海馬は記憶を短期的に蓄えるほかに、記憶がどの程度重要なのかを判断する役割を
もっています。海馬がその内容を必要だと判断すれば長期記憶するようになりますが、
では何を基準に内容の重要性を判断するのでしょうか。
それは出現する期間と回数です。
一定期間以上かつ一定以上の回数で海馬に出現できれば、海馬はその内容を重要だと判断し、
長期記憶に移動させます。1日の中に100回出現したとしても、その後全く出現しなければ、
海馬はその内容を長期記憶に移動させません。また、一旦長期記憶に移動させたとしても
長期間使用されなければ不必要なものとして長期記憶から抹消されることもあります。
この記憶のメカニズムを考えると、復習が大切なことは明白です。
学んでから最初の1週間は頻繁に繰り返して、学習内容を長期記憶に移動させましょう。
そして、その内容を2~3か月おきにやり直すことで長期記憶から抹消されることを防ぎ
ましょう。しっかりと学習計画を立てて、効果的に学習できるようにしていきましょう。
では最後に、次の問題を解いてみましょう。前回のブログの問題(『その玉を取り出したら
どうなる?』参照)をちゃんと復習していれば簡単に答えられるはずです。答えられなかった
方はちゃんと復習しておきましょう。
≪問題≫
袋の中に、1、2、3、4、5の数字が書かれた5個の玉が入っている。夕食の前に袋から
玉を1個取り出したところ、玉に書かれた数字が5であった。このとき,夕食の食材として
考えられるものを推定しなさい。
≪解答例≫
卵 ⇒ 玉5(たまご)を取り出したから。
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