新課程について
富山本部校高校部
新課程になって,化学の熱分野で大きな変更があります。高校生を担当していると,今年現役で合格して欲しいと心から思います。
これまで反応熱Qという量が使われていましたが,この「熱」とは何だろうか考えたことがありますか。
熱が放出されると物が温まることはイメージできますが,その際体積膨張が起こると温まる温度が少し低くなります。気体が絡むと極端に体積変化するのでその効果が大きく出ます。この効果を表すのに「エンタルピーH(熱含量などともいうが使ったことがない…)」を用います。そうすると,「標準状態」で各物質がもつエンタルピーを0とすれば,反応物質のエンタルピーの和と生成物質のエンタルピーの和の変化が反応の際に出入りすると表現できます。
反応熱で処理していたものがより適切で,大学以降でも用いられる反応エンタルピーとなったのが大きく異なる点ですが,私としては歓迎できます。(ついでに微積分も使った方が…)
さらに,固体が直接気体になる状態変化も気体が直接固体になる状態変化も「昇華」だったのがちゃんと区別されたのもよかったと思います。気体が直接固体になる状態変化は今後「凝華(ぎょうか)」です。
おかしかったことが少しずつ修正されていくのはよいことです。あと体積や質量の不揃い,セルシウス温度と絶対温度などの不都合が解消されれば,合理的な分かりやすい化学になってくれると思います。
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