自分の将来像を見据えよう
富山本部校高校部
二次試験に向け小論文の添削指導を始めるといつも思うことが、
この受験生はいったい将来何になるつもりなのか、ということだ。
教育学部を受験するなら、概ね将来教師を目指しているのだろうが、
初めて書いたものを見ると、課題文で提示された問題について、
まるで他人事のように、そこら辺を歩く人々も普通に抱く
うわっ面の感慨だけを述べているものが多い。つまり単なる感想文。
教師になりたいなら、
なぜ今の教育問題を将来の自分に照らして考えようとしないのか。
なぜ今の学習指導要領に何が書いてあるか知ろうとしないのか。
芸術系を目指そうが、看護系を目指そうが、同じことが言える。
ただ幸いにも私が先週から添削を始めた生徒たちについては、上の話を聞いた途端、顔つきががらっと変わり、次からは書いたものに少しずつ苦闘の跡が刻まれるようになってきたからおもしろい。目標の明確な人間はやはり逞しいものである。
あともう少し、頑張れ受験生、である。