さくら
富山本部校高校部
「この店の団子うまいね~」とわざとらしく大声で感嘆の声を発し、
客が集まってきたら、しめしめとどこかにふいに消え失せる…。
盛り上げるだけ盛り上げておいて、刹那ののち、どこかへ……
この辺が桜という花の性質と似ているから「偽客=さくら」という説もあるらしい。
イベント会場なんかで、ほとんど客のいない露店の前で、
他に客がいないことをいいことにじっくりと自由に商品を物色していると、
いつの間にか僕の背後や左右に多くの客が集結していることがよくある。
えっ、と思う。
そう。図らずもその店の「さくら」になっていることが多いのだ。
目の前のおいしそうなものや、おもしろそうなものに興味津々な僕の気持ちが
空気を介し伝わって、知らぬ間に人々を呼び寄せる。
満開の桜の下。すぐそこの露店の食べ物なんかについ目が向いて、
人々が「花より団子」になってしまわないように気を付けなければ、と思う。
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「間(ま)」を惜しむ