富山育英センター

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育英センター 田中の教育ブログ「将棋の子」

滑川校

以前から校舎に飾ってあった色紙に仲間が増えました。

 

藤井聡太竜王、そして第35期竜王戦挑戦者の広瀬章人九段の揮毫入りの扇子です。

 

藤井聡太七冠は昨年10月に将棋の主要タイトルをすべて独占、21歳の若さで八冠となりましたね。

 

羽生善治先生が1996年、25歳で七冠を独占されましたが、その後2017年に叡王戦という新棋戦が誕生し、現在は8タイトルを棋士たちは争っています。

 

そして先月の第9期叡王戦にて、藤井聡太叡王は伊藤匠七段に敗れ、初めてタイトルを失い、七冠に後退しました。

棋譜を追っていましたが、最終の第5局は今年の名局賞が確実視される歴史的な一局でした。

 

ライバルがいるからこそ強くなれる。

 

将棋界からますます目が離せなくなりました。

 

初代竜王、島朗先生の2枚目の色紙です。

 

『もし、あの時、ちがう選択をしていたら…』という迷いを断ち切り、今歩んでいる道を信じて進む、という気概を感じます。

受験生には必ず見てほしい色紙です。

 

 

富山県出身の棋士、服部慎一郎六段

同じく富山県出身の野原未蘭女流初段

そして石川県出身の田中沙紀女流1級ですね。

北陸出身の棋士のみなさんは、人間味にあふれた素敵な方が多いと思います。

 

なお、私は、現在の奨励会三段リーグに、彼が小学生時代から注目し、応援している郷土の棋士がいます。

四段に昇段すれば晴れてプロ棋士となれるのですが、その一歩前まで来ているわけですね。

これからもずっと応援しています。

 

さて、ブログタイトルの「将棋の子」は、元将棋世界編集長でもある小説家・大崎善生さんの作品です。

実力が全ての将棋界、そして過酷な奨励会で夢を追い続けた少年たちの物語です。

大崎さんは「聖の青春」で一躍有名になられましたが、私は「将棋の子」のほうに、より心を揺さぶられました。

将棋から離れた作品群も非常に面白く、お勧めです。

 

最後に、ご紹介するのは、私の大好きな棋士、谷川浩司17世名人の色紙です。

 

育英センター宛ての色紙に、守破離(しゅはり)を選んで書いて下さった…

感動で本当に泣きそうになりました。

 

「守破離」

武道・芸道において目指すべき修練の過程や段階をあらわす言葉であり、教わる人が取るべき態度や考え方を示している。

※千利休のことばが元ではないかと言われている。

 

はじめは「教えを忠実にる」

次に「教えを土台としつつ応用する=既存の型を

そして「教えを土台としない新機軸を見出す=教えかられる」という3つの段階が「守破離」という言葉で表されているのです。

 

これは、芸術の世界、スポーツの世界だけでなく、学習にも通じる深い言葉ですね。

是非、色紙を見せながら授業で生徒たちに話したいと思います。

 

 

※本当に余談ですが、田中は昔、大崎善生さんの奥様の元女流棋士、高橋和さんがアイドルでした。

そして金沢本部校に勤務していたとき、田中のPCの壁紙は室田伊緒女流2段(砺波市生まれ)の写真でした。

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