育英センター 田中の教育ブログ「逆輸入した日本のカルチャー」
滑川校
日本の漫画・アニメの世界への発信力、影響力というのは本当に大きいですね。
アニメで日本語を学んだ、という外国の方も多くいるそうです。
今年3月、鳥山明先生がお亡くなりになったときも、即座に世界各国から追悼のメッセージが寄せられました。
ドラゴンボールの単行本の累計発行部数は、なんと全世界で2億6000万部を超えており、アニメも世界80カ国で放送され大人気、世界中の人々に大きな影響を与えました。
そんな鳥山明さんの訃報は世界中のニュースで取り上げられました。
ワシントン・ポスト紙は、世界に日本の漫画とアニメを流通させた祖、漫画家ではなくアーティストである、と紹介しました。
スポーツ界においても、陸上界世界最速スプリンターのノア・ライルズをはじめ、サッカーや野球の有名選手などが続々と追悼の意を表しましたね。
私も小学生の頃からドクタースランプを見て育ち、育英センターでは生徒(そして同僚)からも「ベジータ」と呼ばれ続けてきましたので、今回の訃報には大きなショックを受けました。
今年の春の合格体験記の写真は、追悼の意味も込め、生徒とフュージョンのポーズにしました。
鳥山先生、ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。
さて、今回は前回に続き、楽しみながら英語に触れよう企画の第2弾です。
私は金沢本部校勤務時代、英語に翻訳されたNARUTOとBLEACHのマンガ本(逆輸入)を購入し、生徒や保護者の待合室に置かせてもらっていました。
子供の目に触れるところに、少しでも英語への興味を引き立てるものがあれば、という考えからです。
※金沢本部校の先生、もしまだ置いてあるようでしたら、ここに写真を挿入してくださるとありがたいです。
7/24追記
……まだ置いてあったようですね。ただ、田中の老化が著しく、ブリーチではなく銀魂でしたか。トモダチ。
水しぶきの書いてあるコマでは、普通「バシャーン」などの擬音が書かれるのが日本の漫画です。
しかし、英語版では“SPLAAAAAASH!!!”という感じで表記されており、日本のものと見比べるのが大変楽しいのです。
こうやって、日本のカルチャーが海外に輸出され、それを逆輸入して自分たちの英語への興味・関心を高める、という手法も相当に効果が高いのではないか、という風に考えています。
例えば、アメリカズゴットタレントという番組に、日本のコメディアンが参加していますが、そこでの英語の反応を楽しむ、というのも本当に楽しい。
今週の英語の授業では、生徒たちに上記の動画をお勧めしました。
2日間で100万HIT近くまでいきましたね、すごい!!
途中、通訳の方が誤って翻訳している箇所がありますが、それも「英語が聞き取れていないのにわかったふりをする日本人」としての笑いに繋がっています。
なお、審査員の方々が日本人に聞き取りやすいよう、ゆっくりていねいに話してくれているので、中学生でも翻訳の間違いが分かると思います。
さらにYouTubeは、コメント欄の英文も勉強になります。
「こんなものはゴールデンブザーに値しない」といったコメントもあれば
「我々全員を子供に戻し、大笑いさせてくれたのだからゴールデンブザーは当然」といったコメントもあります。
こういった議論が英語で行われているわけですから、そこで使われている表現を知ればディベートの授業に役立つかもしれません。
※汚い表現は真似してはいけませんが、それを「汚い表現だ」と知っておくことが大切なのです。
以前、富山本部校高校部の須原先生が、「使えるものは何でも使って、楽しく英語に触れていこう」という趣旨のことをおっしゃっていましたが、本当に同感です。
我々は英語を学ぶ楽しさ、英語を使う楽しさを知っているからこそ英語を教える仕事を選んだのです。
1人でも多くの生徒に英語を好きになってもらう、という使命を果たし続けたいですね。