育英センター 田中の教育ブログ「GRIT②」
滑川校
前回のGRITの記事の続きです。
さて、人生の終焉が間近にせまったとき、人はどのようなことを後悔するのでしょうか。
これについては、緩和医療の医師であり作家である大津秀一先生のベストセラー「死ぬ時に後悔する25のこと」が有名ですね。
大津先生が看取った人々が、人生の最後に後悔したという25の項目をざっと並べますと…
・健康を大切にしなかったこと
・たばこを止めなかったこと
・生前の意志を示さなかったこと
・治療の意味を見失ってしまったこと
・自分のやりたいことをやらなかったこと
・夢をかなえられなかったこと
・悪事に手を染めたこと
・感情に振り回された一生を過ごしたこと
・他人に優しくしなかったこと
・自分を一番と信じて疑わなかったこと
・遺産をどうするかを決めなかったこと
・自分の葬儀を考えなかったこと
・故郷に帰らなかったこと
・美味しいものを食べておかなかったこと
・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
・行きたい場所に旅行しなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
・記憶に残る恋愛をしなかったこと
・結婚をしなかったこと
・子供を育てなかったこと
・子供を結婚させなかったこと
・自分の生きた証を残さなかったこと
・生と死の問題を乗り越えられなかったこと
・神仏の教えを知らなかったこと
・愛する人にありがとうと伝えなかったこと
…私自身、この記事を書いているのが辛くなってきました。
何かもう、いくつかの後悔は決定事項のような気さえしてきます。
ほかにも、同じく緩和医療に従事されている医師、小澤竹俊先生のベストセラー「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」や「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」も有名ですね。
↓小澤先生の記事のリンク(プレジデントオンライン)です。
https://president.jp/articles/-/45222
上のリンクの記事から、小澤先生のおっしゃる人生を後悔しないための4つの条件について、引用させていただきます。
人生を後悔しないための4つの条件
・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと
小澤先生のおっしゃるこの4つ、どれも非常に大切なことは分かりますが、私が今着目したいのが「いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと」という項目です。
大津先生、小澤先生の著書以外にも、人生で後悔することについての書籍やネット記事はたくさんあります。
そして、多くの本や記事で、「人生で後悔すること」として「挑戦しなかったこと」が挙げられています。
自分自身と向き合い、どんな小さなことでもいい、まずは挑戦への第一歩を踏み出すこと。
そして、自分の目標に向かい、GRITの精神で努力を続けること。
私の身近な例でいえば、育英センター黒部校の野坂先生は…
https://www.youtube.com/live/PcLJmpSfpHA?t=19177s
ランニングで目標とするタイムの更新に向け、ずっと努力を継続しています。
今年はKNB いっちゃんリレーマラソンに挑戦し、見事3位に入賞!!
ぜひ見習いたいですね。
育英センター滑川校の社会担当、高柳先生は…
歴史が本当に好きなんでしょうね。
歴史小説家になりたい、という夢を持っている人は世の中に多くいるでしょう。
しかし、それを実際の行動に移し、出版にまでこぎつけるのはどれほど大変でしょうか。
私も書籍を購入して、裏表紙にサインをしてもらいました。
みなさんもよろしければぜひ購入を。
華々しい成功者の人生を見て羨ましく思うのは自由です。
しかし、多くの人が「挑戦しなかったこと」や「自分のやりたかったことをやらなかったこと」を死ぬ間際に後悔するのならば、結果論として失敗したとしても、勇気をもって挑戦への一歩を踏み出し、成功に向け努力を続けたこと自体が、人生の成功ではないか、と思えてくるのです。
人間の成功は、生まれ持った才能で決まるのではなく、やり抜く力で決まる。
自身の決めた目標に対し、情熱と粘り強さを持って長期間取り組むことが出来る能力。
その能力=GRITは伸ばせる。
入試も同様です。
受験が近付き、志望校を下げなくてはいけない子は毎年必ず出ます。
しかし、願書を出す直前まで、夢をあきらめさせることはしたくありません。
後悔のない入試を迎えられるよう、応援し続けたいですね。