あきづき
富山本部校高校部
先日「秋月」(梨)を買いに、呉羽地区に足を運んだ。
「500円」という札を掲げた梨園の一つに「安い!」と飛び込んだところ、
おじさんが「ああ、これ違うわ」と奥から「2000円」の札を出して来たから、唖然。
細君が難色を示したので、購入を丁重に断り、別の梨園へ。
かねて目を付けておいた梨園に戻り、同じくらいの数の梨の一袋を「1100円」で購入。
そこのご主人は、よくぞ買ってくれたとばかり、少し傷のついた梨をおまけにと、
1つプレゼントしてくれた。
よくよく考えれば、さすがに500円は安すぎるわな、と思いつつも、
あとの梨園のご主人の何とも悠揚な感じの温かみには、感謝に似た感慨を覚えた。
「秋月」は1つ1つが丸く大きく、その名の通り、中秋の名月を思い起こさせる。
今年の中秋の名月は9月17日だったようだが、
その頃は、まだ残暑が毎日続くさ中で、とても秋を感じる余裕はなかった。
「秋月」を口に含む。シャリッっていう音とともに、深い甘みが口中に広がる。
ちょっと空を見上げる。涼やかな風が吹く。
満月ではなかったが、強い光の少し欠けた月が僕を見下ろしていた。
秋がようやくやって来たと思った。
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