語学の基本は語彙!!
魚津本部校
先日、大学入学共通テストが実施されましたが、それに合わせて多くの高校で高1、高2生対象に外部模試が行われたようです。
高校英語担当講師の私としてはやはり生徒の皆さんの英語の成績が気になるのですが、「英語学習における語彙の重要性」に否定的な英語講師はほとんどいないのではないかと思います。
(退屈な)単語学習をなるべく後回しにし、英文法や英文解釈、長文読解といった「英語を勉強してる感」がある勉強を優先したくなる気持ちも分かります。
しかし、一般に英語が得意な人ほど英単語を習得することへの意識が高いです。
単語習得の重要性を簡単に理解できる例をご用意しました。
以下の英文を読んでみてください。
The two scientists conducted experiments simultaneously to compare the accuracy of their results.
訳例(その二人の科学者は、結果の正確性を比較するため同時に実験を行った。)
上の例文中のconduct(~を実行する)、simultaneously(同時に)、accuracy(正確性)あたりは(高校英語としては)難単語と言っても良いと思いますが、大学入試では割と頻繁に出会う単語です。(高校生向けの単語帳には間違いなく収録されているはずです。)
もしこの3単語の意味がまったく分からなければ、先ほどの例文はこのように見えるはずです。
The two scientists conducted experiments simultaneously to compare the accuracy of their results.
訳例(その二人の科学者は、結果の正確性を比較するため同時に実験を行った。)
このように内容の理解度がかなり低下することがわかります。
たった1つの英文ですらこうなのですから、複数の英文からなる長文では語彙の不足が致命的であるということは言うまでもありません。
とは言え、すべての英単語を網羅することは不可能ですので、「知らない単語は文脈から推測」「語源、語形の知識で推測」など未知語に出会った際のテクニックは当然必要となって来ます。しかし、これらのテクニックは大学入試レベルにおいて覚えるべき単語を覚えたとき、はじめて有効となるものだということは肝に銘じていただきたいと思います。(未知語ばかりではそもそも推測すらできません。)また英作文においては当然知っている単語しか使えませんので、語彙力がないと自分の表現できる内容が大いに制限されてしまします。
ということで、特に英語が苦手な高校生の皆さん、騙されたと思って単語学習にこれまで以上の時間を割り当ててみてください。きっと英語の見え方が変わってくるはずです。
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