素晴らしき仲間と共に
富山本部校高校部
「絵馬になんか一言ください」
予備校生M君は、実物の絵馬も持たずにそう言ってきた。
「どうやって?」
なんでもいいから裏紙に適当に絵馬の形を描いて、その中に言葉を、ということらしい。
昨年秋の頃合いのことだ。
約ひと月後、M君はスマホ上の写真を見せてくれた。
北野天満宮の社殿前で、誰かが絵馬をカメラの前に差し出している映像。
絵馬には、M君の名と、他2名ほどの同級生の名があり、
右には私が書いた激励の言葉が、達筆な文字で大きく記されていた。
「誰が行ってくれたの?」「秘密です」「なんで?」
実は、高校生の時いつもM君と行動を共にしていたU君の仕業だった。
U君は昨年某国立大学医学科に現役合格し、一歩先んじて医師へ道を歩み始めていた。
わざわざこれだけのために北野天満宮まで足を運んでくれたのだ。
念願を果たすべくもう一年の受験生生活を決意した仲間への、
かけがえのないエールである。
3月10日、12:00が過ぎた。
あった!あったぞ! M君の受験番号である。東京大学理科三類。宿願かなう、である。
長いようで思いのほか短い回り道。そして素晴らしき仲間と共に…まだ見ぬ世界へ。
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