育英センター 田中の教育ブログ「Learn by losing」
富山本部校別館(中学部)
前回のサッカーワールドカップ時の記事です。
サッカー日本代表の活躍に、月曜から夜更かしをしてしまった方も多いのではないでしょうか。
点差の開いた一方的な試合と違って、日本-セネガル戦は白熱した大接戦でしたね。
試合後、長友選手は、ツイッターでこうつぶやいています。
「4年前の悔しさがふつふつと湧き上がる。俺まだまだやれるやろ。もっと走れる。もっと戦える。」
長友選手は大活躍でしたが、ドローという結果に満足していないのでしょう。
4年前のブラジル大会、予選リーグで敗れた悔しさが大きな力になっていたんですね。
前回のブラジル大会といえば、地元ブラジルが準決勝でドイツと対戦し、1-7のスコアで惨敗したのが印象的でした。
これは「ミネイロンの惨劇」と呼ばれています。
そして、その試合を観戦していたブラジルの英雄カフーは、その後こう述べています。
「ドイツ戦の大敗からブラジル代表が学んだことは何もなかった。」
完全に気持ちが切れた状態での大敗から学ぶことは確かに少ないですね。
途中であきらめにも似た感情が起こり、言い訳を探し、結果に対しての悔しさがついてきません。
世で活躍している人の共通点は、「失敗から学んでいる」ことです。
そして真剣に取り組んで失敗したからこそ悔しさがついてくる。
その悔しさが成長の原動力となります。
定期テストも同じですね。真剣に準備して臨んだからこそ、ミスに対して悔しさがついてくる。
宿題が終わらず、前日の夜遅くまで宿題の答えを写していたのでは、結果が悪くても
悔しいわけがありません。寝不足で体調が悪かったから…などと言い訳を探すことになります。
最後に、私の好きな将棋棋士、木村一基先生の名言を。
「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。
でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。」
学べる「負け方」について考えさせられます。
2018/6
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