育英センター 田中の教育ブログ「22点満点!?~内申点と実力点~」
富山本部校別館(中学部)
3月に第一回育英模試を実施いたしました。
特に富山県内の中3生のみなさん、これが初めての1教科40点満点のテストだった、という方も多いのではないでしょうか。
※なお、育英模試は、第2回模試~最終回模試までの一括申込み(育英メイツ)がお得です。
入塾金の無料特典もついてきます。お申込みお待ちしております。
優等生にしてみれば、学校の定期テストで合計400点だった、と言えば落ち込む人も多いでしょう。
5教科の平均は80点となりますからね。
ところが、200点満点のテストでの得点率80%は160点となり、内申点が多少低くとも、これで落ちる高校はないでしょう。
当然探究科学科を除きますが、御三家であろうと8割取ればまず普通科には合格できます。
100点満点のテストとはずいぶん感覚が違うことがお分かり頂けると思います。
全国に目を移してみますと、1教科の満点が100点ではない都道府県は下記の通りです。
(※2018データです、その後変更があったかもしれません。ご了承ください)
90点:大阪府/鹿児島県
70点:岡山県
60点:北海道/福岡県/大分県/沖縄県
50点:福島県/静岡県/三重県/奈良県/鳥取県/島根県/広島県/山口県/香川県/愛媛県/高知県/佐賀県/熊本県
40点:京都府/富山県
なんと、40点満点は京都と富山のみです。意外な共通点ですね。
共通点と言えばご存じの通り、御三家の探究科学科は、京都の堀川高校をモデルとして開設されました。
堀川高校は、人間探究、自然探究という2つの探究科を設置し
国公立大学現役合格者が6名から106名に急増、「堀川の奇跡」と呼ばれました。
それ以来、20年以上経つ現在も、京都のトップ校として定着・君臨しています。
以前の記事に挙げた、高志高校の驚異的な合格実績もそうですし
奇跡の学校と呼ばれた片山学園もそうですが
探究科学科についても、信念に基づいた改革・積極進取の姿勢が実ったといえます。
さて40点満点よりも、さらに低い満点を設定している県が一つだけあります。
それが愛知県の22点満点です。
TOEICの990点満点より、さらに不思議な感じがしますね。
では、なぜ22点満点なのか、なのですが――
愛知県では、まず内申点に加算されるのが中3の通知表のみです。これは福井県と同じですね。
9教科×5段階=45点、これを2倍して90点満点が内申点です。
なお、富山県は中2の45点+中3の2倍90点+特別活動など15点の150点満点
石川県は中1と中2の45点ずつ+中3の2倍90点の180点満点となります。
内申点で注意したいのが、9教科全て平等に見る県がほとんどだということです。
英語も保健体育も同じ、数学も美術も同じです。実技を決しておろそかにしてはいけません。
足が遅いのも個性、絵が下手なのも個性、音痴も個性です。
先生方は皆の個性を理解された上で、手を抜かずに一生懸命取り組んでいるか、を見ていらっしゃいます。
※なお、私が尊敬する学校の先生方には、実技担当の先生が非常に多いです。
また、中3の通知表の数値が2倍される県も多いですね。よって中3で通知表が1上がるということは2倍の効果を発揮する、ということです。
逆に中3で通知表がガクッと下がっていると心証もあまり良くない気がしますね。
さて、愛知県に話を戻しまして、内申点が90点満点、そして当日検査点が22点×5教科で110点満点。
合わせて200点満点で合否を決定します。
要は、内申点に合わせて学力検査点が決まっているのですね。
なお、富山県立入試も遥か昔、30点満点の5教科で150点満点だったそうです。
内申点の150点満点と点数が揃っていたのです。
さらに、愛知県は高校側が上記の運用を変更できます。
進学校は、当日検査点をさらに1.5倍した255点満点が多いです。
逆に、内申点をさらに1・5倍した245点満点の高校もあります。
偏差値が高い高校ほど内申点比率が下がり、高校の偏差値が下がるほど内申点比率を上げてくる、という訳ですね。
入試はまず都会から改革が始まり、そして地方が都会の影響を受けていく流れです。
今年度の入試では、私の担当生徒が2名、東京都立を受けました。
東京都立入試はマークシートに移行しており、そこに対応させることが必要でした。
最新の入試の情報を得ること、それも受験戦略の一つです。
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