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育英センター 田中の教育ブログ「福井県の高校入試改革その2」

富山本部校別館(中学部)

今年教育業界に激震が走った、高志高校の中高一貫組の大学合格実績。

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1281248

現役で東大10名は、全て内部進学生(中高一貫組)90名の中の実績であり、

実に9名に1名が現役で東大に入ったことになります。

さらに京大の特色入試合格なども含めた旧帝大合格者数、医学部医学科合格者などを

考慮しますと…素晴らしい!の一言ですね。

4/28追記

高志中の入試も12/18、12/19に繰り上げて行う、と発表がありました。(従来一月でした)

大雪の影響を避ける、などの理由です。また適性検査と面接を今年から2日間に分けました。

 

 

 

さて、このような実績が出た秘密はどこにあるのでしょうか。

 

①中高一貫校の強さ

片山学園から東大理Ⅲ合格者が2名出た時にも、各種メディアに大きく取り上げられましたが

中高一貫校の強みはいまさら語るまでもありません。

https://diamond.jp/articles/-/167273

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55286

https://daigaku-juken-hacker.net/column/kiyoshi-shimano-university-02

勉強面だけでなく、スポーツや芸術、習い事についても

高校入試で一旦引退、ということがないのが大きいですね。

 

京大の特色入試については、多くの学部において海外留学できるレベルの英語力が

求められますが、こちらも中高一貫校が強い印象があります。

金沢にある錦丘高校(浜辺美波さんの出身校として有名です)からも昨年京大特色入試合格者がでましたが、

こちらも高志高校同様、中高一貫の公立高校であり、英語教育に強みがありますね。

 

錦丘の生徒は京大工学部合格だったと記憶しておりますが、ロボットの研究にうちこむ時間を

とれるゆとりが持てるのが何より素晴らしい、これも中高一貫校の強みでしょう。

 

②競争原理

高志中学校の初年度倍率は何と6.07倍でした。

この激戦を勝ち抜いた子たちが実績を出したのです。

近年は倍率が落ち着いてきてはいるものの、3倍台後半、すなわち4倍近いです。

依然人気は衰えていません。激戦を勝ち抜いた子たちの学習へのモチベーションはさぞかし高いでしょう。

※ちなみに育英センター福井本部校塾生のここ3年の高志中合格率は驚異の55.8%!!

手前味噌ですが、これは本当にものすごい事だと思います。

 

低倍率、または定員割れが続き、競争原理が働かなくなると現場は大変です。

たしかにどんな環境でも頑張れる子は一定数いますが、周りの環境に流されやすい子は

あまり勉強をしない集団に混じってしまうと、安きに流れる傾向が否めません。

かつてトップ校として藤島高校と並んでいた高志高校を、中高一貫に生まれ変わらせるという

大胆な策が今年度実を結んだわけです。

 

福井県は思い切った入試制度改革を率先して行い、結果を出しました。

追い詰められてから打つ策は、たいていの場合失敗します。

先手、先手で改革を行っている福井県の学校改革から学ぶことは多いのではないでしょうか。

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