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育英センター 田中の教育ブログ「北陸3県 国立大附属の学校 その3」

富山本部校別館(中学部)

これまで3回に分けて書いてきました、北陸3県の国立大附属学校の記事も最終回、中学校編(高校編)となります。

※2021/9月現在のデータとなります。ご了承ください。なお、この記事は簡単なまとめです。受験をお考えの方は、是非育英センターまでご相談ください。

 

富山大学人間発達科学部附属中学校(1947年設立)

・定員 各学年160名(各学年40名×4クラス)

・附属小学校からの連絡進学がおよそ70名いますので、中学生からの募集は90名弱となります。

・例年1月末~2月初めに入試が行われます。入学選考では学科試験(国算社理)が行われます。

・昨年度の倍率は1.92倍、一昨年は1.86倍、3年前は2.25倍です。平均すると2倍程度となりますね。

・富山大学教育学部再編成により、次年度から名称変更となりそうです。

 

富大附属中の近年の御三家への進学についてですが、平均すると富山中部高校が約80名、富山高校が30名弱、高岡高校が10名程度となっています。

探究科学科の設立前と後では大きくバランスが崩れました。附属中出身の保護者の皆様からご覧になられますと、上記の数字は異常に映るかもしれません。

各高校に理数科があった時代と比べますと明らかに、富山中部高校に生徒が集中しているのです。

 

御三家を受ける場合、富大附属中のほとんどの生徒が探究科学科を受験しますが、富山中部の探究科学科80名のうち、およそ半数にあたる40名強は、富大附属中出身の生徒が占めます。

そして残り半数は普通科へのスライド合格となっています。

何が何でも探究という希望ならば、昔の理数科時代のように、バランスよく御三家に出願すればよいのですが、そうなっていないのが現状ですね。

 

全体として見た場合、富大附属中160名中130名程度御三家に合格した年もありますが、倍率が高かった年度は120名を割り込むこともあります。(例:2016年 合計105名、2018年 合計114名)

 

 

金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校(1947年設立)

・定員 各学年160名(各学年40名×4クラス)

・附属小学校からの連絡進学がおよそ110名いますので、中学生からの募集は50名弱となります。

・例年12月初めに入試が行われます。令和4年度入試は12/4(土)です。入学選考では学科試験(国・算・総合)および体育実技、面接が行われます。

なお、総合とは、理科と社会の融合問題のことです。

・昨年度の倍率は2.37倍、一昨年は2.92倍、3年前は2.43倍です。北陸3県の国立大附属中入試では最も高倍率となりますね。

そんな中、近年の金沢育英センター金沢本部校の合格率は異常だと思います。2.97倍の時でも、塾生の合格率が7割を超えているのですから。

手前味噌ではありますが、富山、福井育英センターも、倍率を優に超越した素晴らしい合格率を誇っています。3県の小学部の先生が協力し合ってこそ出来ることだと思います。

 

なお、金大附属中からの進学先ですが、金大附属高校へは65~70名、泉丘高校へは15名前後です。

例年160名中100名以上が金大附属高校への入学を希望しますが、残念ながら推薦入試、一般入試ともにハードルが非常に高いという印象です。

※2021/11月追記

推薦入試は、推薦書、入学志願理由書と調査書(内申点)による総合判断となります。金大附属中からの合格者は35名ですが、非常に狭き門となります。

内申は、総じて授業態度や提出物がしっかりしている女子のほうが強いようで、推薦合格者は女子が多いですね。

一般入試ですが、金大附属中から金大附属高への合格数に制限がかかっています。

一般入試の金大附属中からの合格者は、1段階25名+2段階は他中学と合計で10名、よって最大でも35名となります。

一般入試で言えることとして、同じくらいの学力・内申点であれば、金大附属中から受験するよりも、一般中学からの方が合格しやすい、ということです。

 

 

 

福井大学教育学部附属義務教育学校(後期課程 1947年設立) 

・2017年に福井県初の義務教育学校として小中を統合、小1~小6を前期課程、中1~中3を後期課程とした9年一貫教育が特徴です。

・後期課程(中1~中3)定員:各学年105名 35名×3クラス ※前期課程の生徒70名に加え、40名程度を後期課程から募集します。

・昨年度の倍率は2.17倍、一昨年は1.96倍、3年前は2.53倍です。高志中ほどでは有りませんが、かなりの倍率ですね。

・今年度の入学1次選考日は11/13(土)です。選考は、国語・算数の2教科および集団活動で行われます。

 

福井県では、公立の小中一貫校である福大附属、そして同じく公立の中高一貫校である高志中学・高等学校があるわけですね。

福大附属の前期課程の生徒が高志中を受験するケースもあります。おそらく高校受験の無い中高一貫校へと早めにシフトし、大学受験へターゲットを早めに絞りたい層でしょうね。

※なお、高志中入試では理社の学習も必要です。高志中の適性検査の問題は公表されていますので、興味のある方はご覧ください。

https://www.fukuishimbun.co.jp/feature/koshi

 

福大附属の生徒たちは、高校入試を受ける必要がありますが、福井県内TOP校である藤島高校へ進学する生徒は毎年40名前後、高志高校へは10名前後です。

 

さて、北陸3県の国立大附属中を見てきましたが、地域トップの高校への進学割合に大きな違いがあることが分かります。

金大附属、福大附属がおよそ半数であるのに対し、富大附属は4分の3が御三家へと進学している訳です。

これには、以前記事にさせて頂いた、各県の高校の倍率も当然関係しています。

 

※2021/11月追記 御三家、金大附属高校、泉丘高校、藤島高校、高志高校の平均倍率など、この欄にアップする予定でしたが、記事が長くなるため別記事でアップする予定です。

 

しかし、ゴールは当然高校入試ではなく、その先です。

地域トップ校に入学してから、辛い思いをしている生徒の割合も多いのかもしれません。是非、育英センターにご相談ください。

 

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