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育英センター 田中の教育ブログ「NIE」

富山本部校別館(中学部)

NIEという言葉をご存知ですか?

 

Newspaper in Educationの頭文字を取ったもので、教育現場で新聞を教材として活用するものをNIEと呼びます。

日本語では、「教育に新聞を」と訳しています。

 

アメリカが発祥の地であり、1930年代に始まって以来、実は一世紀近い歴史があります。

 

本日、生徒たちに、「学校で新聞を使った授業ってあるの?」と聞いたところ、大半の生徒は「ない」との返答でした。

あったとしても、「社会科で、先生がたまに新聞を見せて話すよ。」という感じの返答が多かったです。

 

ただし、中には、SDGsについての話し合いや、新聞のコラムの要約など、新聞を積極的に活用している中学もありました。

 

また、国語の苦手な子供に対し、新聞のコラムを家庭で書写、要約するよう勧める先生もいらっしゃいますね。

新聞のコラムを書写する専用のノートを販売している新聞社も多くあります。

 

国語を教える者としての意見ですが、要約にせよ、書写にせよ、それを習慣化できれば必ず学習効果は出ると思います。

習慣化できずに、三日坊主でやめてしまう子がどれだけ多いことか…

 

しかし要約や書写をしようにも、そもそも紙媒体の新聞をとっていない、という声も多く聞こえてくるようになりました。

 

インターネットの普及により、スマートフォンやPCでニュースを見る機会が増え、紙の新聞を取らない家庭がますます増えています。

1997年に5376万5000部を記録した日本全体の新聞発行数ですが、17年連続で減少が続き、現在は3300万部程度まで減っているようです。

 

インターネットのニュースは、見る記事を個人の好みで選択できる上、検索履歴などから、個人の嗜好に寄せたニュースを優先的に表示してくれるなど、非常に便利になっています。

その反面、興味のあるニュースのみを毎日見ることで、視野が広がらなくなるというデメリットも出てくるかもしれません。

お肉だけを毎日食べるのではなく、魚、野菜など栄養バランスを考えての食事は大切ですが、ニュースにおいても同じようなことが言えるかもしれませんね。

 

私は、毎朝4時半に起き、新聞を隅々まで読むのが習慣です。

亡き父が行っていた習慣がうつった訳ですが、たとえ前日夜中の1時に寝ようが、朝4時半に目が覚めてしまうので、少し困っています。

ただし、毎日必ず心が動く記事があり、新聞は私にとって、なくてはならないものとなっています。

 

今朝の新聞で一番感動した記事は、南砺福光高校のピアノの記事です。

 

記事によれば、今月末で閉校する南砺福光高校のピアノを、砺波高校が受け継ぐことになった、とのことです。

生徒の思い出が詰まったピアノは、砺波高校2階のコミュニケーションコーナーに設置され、ストリートピアノのように、誰でも自由に弾くことができるようですね。

 

南砺福光高校で長く親しまれた音色に合わせ、砺波高校の合唱部のみなさんが歌っているお披露目式の写真が大変素敵でした。

眼を覆いたくなるような暗いニュースも多いこの頃、私はこういう心温まるニュースがほんとうに大好きです。

 

 

さて、新聞を習慣的に読む生徒と読まない生徒では、読解力に差が出る、という調査結果もあります。

みなさん、新聞の価値をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

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