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育英センター 田中の教育ブログ「新・富山大学教育学部」

富山本部校別館(中学部)

令和4年4月、富山大学人間発達科学部が、富山大学教育学部として生まれ変わりましたね。

 

新・富山大学教育学部ですが、金沢大の人間社会学域学校教育学類と共同で教員養成課程を設置し、従来よりも幅広い教員免許の取得が可能となりました。

 

取得できる免許や資格をまとめますと、下記のようになります。

 

富大教育学部で取得可能な免許や資格

~免許~

・小学校教諭1種免許状(必修)

上記の小学校1種免許以外に、下記の4つのうち、いずれかの免許が必修、すなわち卒業要件となります。

・幼稚園教諭1種免許状
・中学校教諭1種免許状(国語・社会・数学・理科・音楽美術・保健体育・家庭・英語)
・高等学校教諭1種免許状(国語・地理歴史・公民・数学・理科・音楽美術・保健体育・家庭・英語)
・特別支援学校1種免許状(聴覚障害者・知的障害者・肢体不自由者・病弱者)

音楽の免許科目は主に金沢大学で開講。

美術の中・高の一種免許は、従来芸術文化学部で取得できていたものが教育学部に移行。

※従来人文学部でのみ取得可能であった中高の国語一種免許が取得可能に。

※卒業要件の必修免許について、どの免許状を取得するかは選択可能。また、2種免許状でもOKであり、必要単位が揃えば1種免許状できる。

 

~資格~
・保育士
・コーチングアシスタント(日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格)
・公認スポーツ指導者 共通科目Iコース修了(日本スポーツ協会)

 

上記のように、従来の人間発達科学部では取得できなかった免許や資格が取得可能になりました。
※認定心理士の資格、社会福祉士受験資格は取得できなくなりました。

 

今後ますます進む少子化をにらみ、GIGAスクール構想や義務教育学校増加など、多様な教育のありかたに対応できる教員の養成を目指している訳ですね。

 

 

次に、富山大学教育学部(旧人間発達科学部)の倍率について見ていきましょう。

 

~倍率推移~

今年度の富山大学教育学部の入試ですが、定員が従来の170名から、85名と半減したことは以前の記事にて取り上げました。

 

果たして、倍率はどうなったのでしょう?

 

 

2022富大教育学部一般入試志願倍率:前期2.1倍(62名の募集に対し、志願者は131名)、後期10.5倍(10名の募集に対し、志願者は105名)

 

金沢大学が後期の募集を廃止したことが影響し、富山大学の後期志願者が増えていると考えられます。

 

なお、全国の国立大学における、教員養成系学部の平均志願倍率は、おおむね3.5倍程度にて推移しています。

文部科学省発表資料

 

 

ただし、実際に受験した人数での実質倍率につきましては、下記のようになります。

 

2022富大教育学部一般入試実質倍率:前期1.71倍(合格者72名に対し、受験者123名)、後期3.0倍(合格者14名に対し、受験者42名)

 

人間発達科学部の頃よりも実質倍率は0.3pt程度上がりました。

 

ただし、定員が半減したことを考えれば、もう少し倍率は高くなることを予想していた方が多いのではないでしょうか。

 

 

最後に、富山大学教育学部に附属する学校についてです。

名称変更に伴い、富山大学教育学部に附属する各学校の名称も、「人間発達科学部附属」から「教育学部附属」へと変更となりましたね。

これからは金大附属の各種学校との協力行事も増えていくのでしょうか。

 

話は少し変わりまして、今年の高校入試の結果についての補足をここでさせて頂きます。

今年の新高1の生徒に確認したところ、富山中部高校の探究科学科の附属中出身生徒の人数は40名(50%)、富山高校の探究科学科の附属中出身生徒は10名(12.5%)とのことです。

※上記の人数で確定のようです。

 

探究科学科の人気が全国的に高まっている中、現在富山中部の探究科学に集中している附属中生の志望が、富山高校、高岡高校へと分散していくかもしれませんね。

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