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育英センター 田中の教育ブログ「福井大 教員養成フラッグシップ大学指定」

富山本部校別館(中学部)

今回の記事は、教員養成フラッグシップ大学構想についてです。

 

昨年、文部科学省は、「令和の日本型学校教育」を担う教師の育成をリードする大学、そして教員養成の在り方自体を変革していく牽引役の大学を「教員養成フラッグシップ大学」として指定する仕組みを創設しました。

 

15大学が応募し、審査の結果、東京学芸大学、大阪教育大学、兵庫教育大学と並び、北陸3県では福井大学が指定されましたね。

文部科学省の発表記事はこちら

 

福井県では、教育改革が進み先進的な取り組みをいくつも実践していることは過去のブログ記事でも多く取り上げてきました。

公立高校の先進的な取り組み(中高一貫、探究活動)もそうですが、福井大学は附属する小中学校を、いち早く義務教育学校化したのも記憶に新しいですね。

 

なお、富山大学と金沢大学も共同でフラッグシップ大学の申請をしましたが、残念ながら今回は指定されませんでした。

 

教員養成フラッグシップ大学に指定された大学は、教育職員免許法施行規則等に定める一部の科目に代えて新たな科目を独自に開設し、免許が取得できる特例措置が適用されます。

この制度を使用し、率先的な改革を行っていくことになるわけですね。

 

現在、全国では教員不足が深刻な問題になっています。

教員養成系の大学では、そもそも教員就職率の低下に悩んでいます。

 

文部科学省の発表によれば、2021年3月の教員養成系の大学を卒業した生徒が、同年9月末時点で教員として就職している割合は、全国平均65.2%だそうです。

およそ3人に1人は教員になっていないのです。

 

なお、昨年の教員就職率全国トップは新潟県の上越教育大であり、全国平均を大きく上回る9割近くが教員として就職しています。

非常に優秀な教員を輩出し続けている同大学ですが、仕組みとして、3年次の教育実習以外にも、学校現場を訪れる機会を複数設けているのが特徴です。

教育実習のみで学校現場を訪れるのとは異なり、「先生としてのやりがい」を他の大学の生徒よりも多く感じられるのかもしれません。

 

そして、教員採用試験の倍率の低迷も大きな問題です。特に富山県は苦しいですね。

※こちらについても、いつか記事で取り上げたいと思います。

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