育英センター 田中の教育ブログ「勉強のごほうびは与えるべきか」その1
富山本部校別館(中学部)
昔から世界中で議論されているのが「勉強へのごほうび」の可否についてです。
「テストで〇〇番以内に入ったらスマホを買ってもらえる!」
「テストの点数が〇〇点だったらお小遣いがもらえる!」
生徒の口から上記のような言葉を、毎年のように耳にします。
それとは逆に…
「次のテストが悪かったらゲームを取り上げられる!」
「次のテストで〇〇番以内に入れなかったらスマホを取り上げられる!」
こういう結果に対する罰を怖れる言葉も毎年耳にします。
本来ならば、ごほうびや罰など無くとも、子どもたちが自発的に学習を行うのが理想です。
ごほうびを貰えるから勉強する、逆に言えばごほうびが無ければ勉強しない。
罰が怖いから勉強する、逆に言えば叱らないと勉強しない。
こうなることを親は怖れます。勉強面においては、早く親離れしてほしい、子離れしたい、というのが実情でしょう。
しかし、なかなかうまくはいきませんね。
中には、成績が良かったごほうびにスマートフォンを買ってもらった直後、成績が下がって取り上げられた生徒もいます。
インターネット上にも、勉強に対するごほうびについてさまざまな意見が載っていますが、賛否両論あり、何を信じてよいかがわかりません。
私は勉強に対するごほうび、または趣味の制限等がどのように行われているか、実際の所を知りたく、アンケートを取ってみました。
※私が現在担当しているHLADクラスの中学生の一部、79名に対して、無記名で実施しました。
※なお、HLADは、ほぼ全員が御三家に進学するクラスです。
アンケートの結果は…
①あなたはテストの点数、番数などの結果でごほうびをもらったことがありますか。
YES 58.2%
NO 41.8%
②あなたはテストの点数、番数などの結果で何か制限を受けたことがありますか。
YES 31.6%
NO 68.4%
①につきまして、ごほうびをもらったことがあるのはおよそ3人に2人、という結果になりました。
そして、ごほうびとして何をもらったか、の質問に対しては、「現金や金券(お小遣いやギフトカード、図書券など)」が一番多い、という結果になりました。
※過去、進学相談会の三者面談で、あるお父さんが「うちの小遣いは完全時給制です」とおっしゃったことがあります。
「…え?」と聞き返したところ、一時間勉強すると〇〇円、という感じで月のお小遣いが決まる、とのことでした。
親子共にニコニコして話してくださいましたが、リザルト(≒テスト結果)ではなく、ワーク(≒学習時間)に報酬を出している点や、その時間で何をしたのかに親がチェックをいれている点が凄い、と感じました。
事実、その子の成績は大変良く、かつ親子のコミュニケ―ションもよくとれている点において感心したものです。
②につきまして、①の結果とは逆で、何かしらの制限(≒罰)を受けたことがあるのはおよそ3人に1人、という結果になりました。
そして、どのような制限を受けたのか、の質問に対しては、「スマートフォンやゲーム、動画視聴などへの制限」が一番多い、という結果になりました。
皆さんはこの結果について、どういう印象を持たれましたか?
次回記事で、私なりの考察を述べようと思います。
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