それなりにモノになったものから，どうにもなっていないものも含めて，いくつもの言葉に手を染めてきました。

はじめた順に書けば，日本語，英語，ロシア語，中国語，ドイツ語，ラテン語，韓国語，フランス語です。

このうち，しっかり使えているのは結局日本語のみですが，何とか本が読める（辞書を片手に）のは英語，韓国語，初歩の初歩であいさつができる程度のものが，ドイツ語です。ロシア語，中国語，ラテン語，フランス語は結局，ほぼ何もできません。

なぜ，うまくなるかならないかは，熱意または強制力に依存するとの結論に達しています。

英語は中学・高校・大学でずっと学びます。特に，高校入試，大学入試で必要になるため，時間を掛けて一所懸命練習しました。高校と予備校では，文法，読解，構文，作文の教科書・参考書を演習し，化学とともに得意科目になりました。時間をしっかりかけたので，成績が上がる，しかも，若いときに始めたので記憶に残り，今でも役立っています。これは強制力の賜物ですよね。

そして，大学の第２言語でドイツ語を選択しました。「英語が得意」という自信があり，英語とドイツ語は起源が同じとのことなので，何とでもなるとたかをくくっていましたが，名詞の性別や格変化，動詞の活用など英語の数倍も複雑なことが分かり，気を引き締めなおして勉強しました。後期からの読解では，英語なら１ページに１０個程度の知らない単語がドイツ語では１行に３～４個もあり，２ページの予習に３時間もかかるなど大変でした。単位を取りたいという気持ちで学習したので，これも強制力によるものです。

それに対して，卒業旅行で韓国に行こうと決めたときから，韓国語の学習を始めました。福岡市・釜山市の直線距離は実に近く，福岡市・広島市間とほとんど変わりません（２２０キロ程度）。往復２万円台というお手ごろな価格です。韓国語の教授に，授業を受けてもいいですかと伺うと，いいよと軽くお許しくださいました。最初はハングルも全く分からない状態から，教授の書いた教科書で，週１回半年出席しました。文法は日本語に非常に近く，他の言語と比べると，ものすごく学びやすい言語です。

そして，実際旅行してみて，少しでも通じたこと，学生に何とかしてあげようとして下さった韓国の人たちのやさしさに触れたことで，もっとしゃべれるようになりたいと思いました。特に，ホテルの方（イム主任さん）にはご飯をおごっていただきました。今でも感謝しています。そんな経験をもとに，いまだに韓国語の学習は続けています。いまでは，韓国語で電話してホテルを予約できるまでになっています。これは旅行に行きたい熱意によるものです。

外国語が話せるようになると，いろいろプラスになることがあります。何より世界が広がります。皆さんも語学をやってみませんか。