今回で高岡市立図書館は最後としましょう。中田図書館と伏木図書館は訪れた回数が少ないので，一度に書きます。

家からの近さで考えると中田図書館もかなり近いので，頻繁に行ってよさそうなものですが，あまり行きません。おもな理由は，戸出図書館の方が近く，開館日も被っているからです。

中田図書館は，県道富山戸出小矢部線(呉羽と中田，戸出を結ぶ路線)から少し奥まったところにあります。ドラッグストアとスーパーが向かい合わせになっているところのスーパーの裏側で，中田コミュニティーセンターの1階になります。

中田図書館は，戸出図書館がいっぱいのとき利用します。雰囲気は非常に良いので，もう少し利用者がいてしかるべきだとは思うのですが…。専門書が少ないのが私にとっては難点ですが，その中に白水社の文庫クセジュのシリーズが結構揃っている点は評価できます。フランス大学出版局刊行の叢書を翻訳したもので，岩波新書のようなものです。その中の理系分野のものをいくつか借りて読みました。

伏木図書館は，家からは20kmとだいぶ遠いのですが，何となく海の香りを感じたくなったとき行きます。伏木の中心街の北東の端で，すぐ先が伏木万葉埠頭となっています。この辺りは文化財，文化施設がある地域で，国宝勝興寺をはじめ，伏木北前船資料館(旧秋元家)，高岡市万葉歴史館などがあります。

伏木図書館は伏木コミュニティーセンターの1Fで，駐車場から入ると高岡市伏木支所の区画を少し進んで右側になります。伏木図書館は窓際の学習スペースは外が見渡せて開放的です。この図書館の蔵書には，かのファインマン物理学(岩波翻訳版)があります。ファインマンは朝永振一郎，シュウィンガーとともに1965年のノーベル物理学賞を受賞した人物です。ファインマン物理学はカリフォルニア工科大学での講義をもとにした内容で，啓蒙書のような軽い語り口ながら示唆に富んだ本として定評があります。お近くの方は一度ご覧ください。物理嫌いなどすぐになくなります。