2023年のノーベル賞発表は、10月2日(月)の生理学・医学賞からスタートし、物理学賞は

3日(火)、化学賞は4日(水)、文学賞は5日(木)、平和賞は6日(金)、経済学賞は9日(月)と

続きます。日本人の受賞者が出るのか注目したいところです。

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に

よって1901年から始まった世界的な賞のことです。物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、

文学賞、平和賞、経済学賞の6部門からなり、各分野で顕著な功績を遺した人物に贈られ

ます。経済学賞だけはノーベルの遺言にはなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年

祝賀の一環として、ノーベルの死後70年後にあたる1968年に設立されたものです。

授賞式は、ノーベルの命日である12月10日に、平和賞を除く5部門はストックホルム

(スウェーデン)のコンサートホール、平和賞はオスロ(ノルウェー)の市庁舎で行われ、

受賞者には、賞金の小切手、賞状、メダルがそれぞれ贈られます。

では最後にノーベル賞に関するクイズです。

① 日本人として初めてノーベル賞を受賞した人物は誰でしょうか。

② アジア人として初めてノーベル賞を受賞した人物はどこの国の誰でしょうか。

①　湯川 秀樹

②　ラビンドラナート・タゴール(インド)

≪注釈≫

アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル（Alfred Bernhard Nobel、1833年10月21日－

1896年12月10日）は、スウェーデンの化学者・発明家。350もの特許を取得し、中でも

ダイナマイトが最も有名である。ダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、

「ダイナマイト王」とも呼ばれた。ちなみに、ダイナマイトは英語の「dynamite」からの

外来語で、「力」を意味するギリシャ語「dynamis(dunamis)」に由来する。

湯川 秀樹（ゆかわ ひでき、1907年1月23日－1981年9月8日）は、日本の物理学者。

京都府京都市出身。原子核内部において、陽子や中性子を互いに結合させる強い相互作用

の媒介となる中間子の存在を1935年に理論的に予言した。1947年に宇宙線の中から

パイ中間子が発見されたことにより、湯川の理論の正しさが証明され、これにより1949年、

日本人として初めてノーベル物理学賞を受賞した。

ラビンドラナート・タゴール（Rabindranath Tagore、1861年5月7日－1941年8月7日）

は、インドの詩人、思想家、作曲家。詩聖として大きな尊敬を集めている。1913年に詩集

「ギタンジャリ(Gitanjali)」によってノーベル文学賞を受賞した。これはアジア人に与え

られた初のノーベル賞であった。インド国歌の作詞・作曲、およびバングラデシュ国歌の

作詞者で、タゴール国際大学の設立者でもあった。