平穏な暮らしのありか
富山本部校高校部
先日の大雪の夜、車での帰宅途中フロントガラスが真っ白になった。
ほとんど前が見えなくなった。
おそらく車がセンターラインを越えることしばしばだったと思う。
僕らが帰宅するのは深夜の領域に入る時間帯であり、
悪天候であることも幸いして、ほぼ対向車に出会うことはなかった。
そういえば、あの元旦の大地震の日。
道が波打ち、電信柱が傾き、家々の塀が倒れているとある町の映像を翌日のニュースで見て衝撃を受けた。なぜならあの地震が起きる1時間前に、僕はその町のその通りをただ漫然と車で通過していたからだ。
人は時間と空間のちょっとしたすき間をすり抜けて、安穏とした生活をようやく手に入れているんだなぁと実感した。
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