化学は欲張ってはいけない4
富山本部校高校部
どうやら科目の特性でしょうか,今年の受験でも『欲張る』人がいるので,危険を感じています。久々にこのタイトルで書かせてもらいましょう。
化学系の学科といえば,薬学部薬学科・薬科学科,理学部化学科,工学部応用化学科・工業化学科・物質化学科,農学部農業科学科・生命科学科などでしょうか。これらを志望しているにもかかわらず,「化学が苦手」な人もいます。大学の4年(ないし6年)を化学中心の暮らしで過ごそうとするとき,この状況はかなりハードルが高いということを考えてみてください。大学に行けば何とかなるというのは幻想です。大学で何とかなる科目を,今,何とかできない理由は何でしょうか。
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入試で空欄を埋めるのは,実は簡単です。思いついたことを書き入れればよいのです。しかし,全く的外れな内容で埋まっている答案が,採点者にどのような心象を抱かせるのかを考えるとどうでしょう。「合格したくてよく頑張って書いたな。」と感じることなどなく,「勉強せずに,付け焼刃でごまかそうとしている。理系の人間としては絶対許したくない答案だ。」と思われ,むしろ合格から遠ざかるのではないかと思います。
入試での配点や合格点に到達するまでに必要な学習量を考えると,理系なら,科目の重要性が「理科=数学≧英語≫国語≫社会」となることが多いと気付けるはずなのですが…。ところが,化学に掛ける時間はもったいないとでも思っているのでしょうか。時間を掛けずに,解ける問題だけを解こうとする。分からなければ解答を写しておいて次の問題に移る。そんなやり方で学習する人をよく見かけます。
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化学はどうやら最も「解ったつもり」になりやすい科目なのではないかと思います。物理・化学・生物のどれでも受けられる学科を志望する生徒さんに,「一番できそうな科目はどの科目ですか?」と尋ねると,かなりの確率で「化学」といいます。教科書をちらっと見た経験からこんな言葉があったはずというのを埋めて解答”らしきもの”を埋めて満足している人が多いようです。採点させてもらうと埋まっている部分の8割が間違っているなんてことも多いです。
分からないことがあったら,すぐに相談しに来てください。今からでも,ちょっとでも良くなるよう,一緒に頑張りましょう。
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