富山育英センター

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現代病?

富山本部校高校部

とある漢文に次のような人物のお話があった。

親が死去した場合、通常子はその喪に服する期間中、粗食の上質素な生活が求められるが、

王戎(おうじゅう)という男は、母が亡くなった後の服喪期間、

大いに酒を飲み、肉を食らい、全く礼法とは異なる生活を送った。

にも拘わらず、容貌はやせ細り、ますます憔悴していくばかりであったという。

ふと見ると文中の「吐疾」という語句に語注があり、「嘔吐の症状のある病気」とあった。

母の死を嘆くあまり、必要以上にものを飲み食いし続け、その都度嘔吐を繰り返し、

日ごとにただただ憔悴していく。

その悲嘆たるや、服喪の礼に従った者以上であるという話。

 

えっ、これってなんか「過食症」に似てるな、と思った。

「過食症」のような病は、

歪んだ個人主義と情報過多が蔓延する「現代」ならではの病だと思っていた。

ストレスの要因になるものこそ違え、

社会の中に息づく人間の本性みたいなものは、

幾時代を経ても、あまり変わらないものなんだな、と思った。

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