地理の時間 3 トウモロコシと大豆
富山本部校高校部
近年、世界で生産が増加傾向にある農産物にトウモロコシと大豆があります。
この二つは世界の生産量ランキング上位が大変似ています。
トウモロコシは1位アメリカ、2位中国、3位ブラジル、4位アルゼンチン(2021年)
大豆は1位ブラジル、2位アメリカ、3位アルゼンチン、4位中国(2021年)
1位から4位を構成している国が同じなんです。
ただ、中国の順位が大豆だと4位に落ちてしまっていることに気づくと思います。中国はトウモロコシでは世界で2番目の生産国で、生産量は約2億6000万トン(2020年)ですが、大豆だと4位となり、生産量は約2000万トン(2020年)となってしまいます。
中国では、近年の経済発展の影響から所得水準が上がり、豚肉の需要が増加しています。そのため、豚の飼育が盛んに行われており、豚の頭数および豚肉の生産は世界の約40%を占めています。
当然飼育には飼料作物である大豆も使用されるのですが、まだ国内の需要を満たせるほど生産できていません。よって、中国は大豆を大量に輸入していて、大豆の輸入量ランキングでは、中国がダントツで1位で、世界の約60%を占めています(2020年)。
中国は大豆の輸入世界1位だから、大豆の生産量の順位はトウモロコシよりも下がると覚えておくと分かりやすいかもです。
ちなみに、中国はどこから多く大豆を輸入しているかというと、輸出1位のブラジルです。中国が大量に輸入してくれることもあり、ブラジルの輸出額に占める割合では、大豆が2位となっています(2021年)。
複数の資料を組み合わせてみると、いろんな結びつきを発見できる。これが地理の面白さ、醍醐味ですよね。
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