雪下ろしの季節

2025年1月11日

富山本部校高校部

水曜日あたりから日本海側の各地では大雪が続いている。

東北のとある町を写すニュース映像で、背丈ほどに積もった屋根雪を

スコップでドでかいキューブ状に切り分け、下に落とす作業をする場面を見て、

豪雪の年、中学生の私も、同じように実家の屋根にのぼって、

雪下ろしを手伝っていたことを思い出した。

私は「超」がつくほどの高所恐怖症である。山あいの吊り橋なんて絶対に渡れない。

だから、屋根にのぼった私は、常時へっぴり腰だったと思う。

屋根のへりに積もった雪を戦々恐々の思いで落としている時、

この「ビビり」が災いしてか、ついスコップを下の道路に落としてしまったことがある。

幸い下には誰も通っておらず、大事には至らなかったが、

「ビビり」すぎも、時と場合によっては、人の迷惑になることをこの時知った。

ちなみに「雪下ろし」には、「雪を伴って山から吹きおろす風」という意味もある。

真白のスロープを吹き下ろしてきては舞い上がる雪片。

これも雪の美しさにふと魅了される一コマだろうが、

上空の雪の束からは、時にスコップが降ってくることがないとも限らないので、

お気を付けください…。

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