最後の授業
富山本部校高校部
来る25日(26日)は国公立大学の個別試験です。
最後に、国語で受験する方々のために気になる古文単語を少し。
つれなし(形)
「冷淡だ・そっけない」という今でも使用している意味もありますが、
「平気だ・平然としている・さりげない」という意味で文脈に現れてくることが多いので、
注意。表情に違いはあまりないですが、実際の態度が違うのです。
はしたなし(形)
特に女性が見られてほしくないものがタイミング悪く他人に見られてしまった場面で、
「ばつが悪い・きまりが悪い」などと訳します。
男から届いたラブレターがついお父さんに見られてしまう、なんて場面もありました。
もぞ・もこそ
「雨もぞ降る」は「雨が降ったら大変だ(困る)」、
「人もこそ見とがむれ」は「人が見て怪しくおもったら大変だ(困る)」と訳します。
ちなみに「見とがむ」は「見て怪しく思う」とか「見て非難する」と訳します。
「とがむ」という語は、元来特定の人物に「注視する」という意味でしたが、
人が人を見る時、悪い面に着目する傾向があるので、いつの間にか、
「とがめる」すなわち「非難する」という意味になっていったようです。
あっ、こんなことまで書いてたら、きりがないぞ。
こんなところで失礼します。
ぎりぎりまで、言葉を知ろうとする意欲をもって、受験に臨んでくださいね。
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