富山育英センター

無料の体験授業・学習相談のお申込み・資料請求は
お電話でも受け付けています。

076-441-8006

受付時間 月〜土 9:00〜21:30

鏡像

富山本部校高校部

今年の東京大学の国語、第1問現代文の出題は、「鏡像」というテーマからだった。
鏡像を自己として認知できるようになるには、
生後1年半から2年程度の時間がかかるそうだ。
しかもその認知には、他者とともに生き、
他者の視点から見た自己像を学ぶ必要があるらしい。
なるほどそうだったのか、という感じだ。

普段いろんな場所で、鏡に映る自分の姿を目にする機会があるが、
鏡によっては、少し細身に見えたり、時に少し太ったように見えたりして、
その日その時の自分が、思っている自分の姿と微妙に違うことに気づかされる。
そのうち鏡の中の自分が、パラレルワールドかなんかに生きる
もう一人の別の自分のような気がしてくることさえあるから不思議だ。
目の前にあるのが自分の姿だと、もちろんわかってはいるが、
それが自分の本当の姿かというと、どうも疑わしい。
まさか隣の人に「今の俺、どう見える?」って、10分おきに聞くわけにもいくまい。

人間は結局、日々鏡に映る自分の姿を確かめ、その都度身なりを整えつつも、
絶え間なく真の自分のありようを追い求め続ける存在なのだろうと思う。

富山本部校高校部 校舎ブログブログ新着