キジとの遭遇、再び
富山本部校高校部
ケーン、ケーン、というもはや聞き慣れた鳴き声が聞こえた。
コクチョウだ!コクチョウ!
窓から裏の田んぼを眺めていた細君がちょっと興奮してそう叫んだ。
ウチの裏にコック長??
見ると、顔が赤で、身体がびろうど色のあの「国鳥」が、
育ち初めた麦の中に佇んで、何かを探しているようだった。
今の土地に移り住んでから幾春も迎えているので、キジの姿は何度も見ているはずだが、
町で生まれ育った細君には、いつになっても、このキジのいる風景が新鮮なのだ。
雪の積もる季節にはほとんど姿を現さないから、春の実感という感慨もあるのだろう。
キジは冬眠しないらしい。
それでも冬に姿を見ないのは、寒いから畦(あぜ)に掘った巣に籠っているからだろうか。
だとすれば、冬眠と変わりがないのでは…。
4月から7月はキジの繁殖期らしい。
ケーン、ケーン、ケーン。
呼んでいるのは恋人か、奥さんか、あるいは生まれたばかりの子供か。
誰かを求める切なさがその声から伝わる。
昨今の人間より、余程人間らしいその佇まいに、
細君は然り、私もついつい心ひかれてしまうのだ。
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