砂丘からの一葉
富山本部校高校部
連休明け、鳥取湯所(ゆところ)郵便局の消印が押された一枚の葉書が届いた。
裏には、鳥取砂丘と初めて出会った感動が二筋記されてあった。
当初の想像よりははるかに広大な砂の大地。
大きな砂山の手前には、故意に作ったものか、自然にできたものなのか、
オアシスがあり、円状に水がたたえられていた。
(入口の砂丘全図には本当に「オアシス」と書いてあった)
その縁から砂山を登る。足が砂に沈む。時に砂ごと下に滑り落ちそうになる。
時間をかけてようやく頂上にたどり着く。
砂山の向こうは珍しく真っ青な日本海。雲ひとつない青空。
すべての屈託が吹き飛んでしまう爽快さである。
砂丘のある町からの一枚の葉書。
旅に出るたび、その土地の小さな郵便局を不意に訪れ、葉書を一枚所望する。
裏に旅先への思いを一筆。表書きにはわが家の住所。
郵便ポストには投函せず、窓口でわざわざ消印を押し送ってもらう。
ほんの少し過去の僕らから、ほんのちょっと未来の僕らへの一葉である。
わが家のポストを開けて手に取る。
めぐり来るように、あの風景がありありと甦る。
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