神頼み
富山本部校高校部
鳥居を抜けると、茅(ちがや)で編んだ大きな「茅の輪(ちのわ)」がある。
最初に輪を左回りにくぐって正面で一礼し、次に右回りをしてまた正面で一礼。
最後にもう一度左回りをする。
本殿で拝礼を終えると、脇の社務所の窓口で、形代(かたしろ)という人型の紙をもらう。
人型の紙には自分または家族の姓名と年齢(生年月日)を書き、三回息を吹きかける。
初穂料を添えて神社におさめる。
「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」という。半年の穢れを払う神事である。
おさめた形代は、6月30日夜の本神事でお祓いしてもらえる。
何年か前、親世代が総じて、風の前に露の灯を何とか保とうとしていた頃、
この神事の存在を知った。
藁にもすがる思い、神にもすがる思い、とはよく言ったもので、
日頃不信心な者が、早速一番近くの大きな神社に行った。
実際ご利益があったかと言えば、ビミョウなところはあるが、
天寿を全うできる機会と安寧を得たことが、せめてもの験(しるし)だろうか。
雨の季節だから、空模様は気になるところだが、
今年もそれとなく夏越の祓に行ってみようと思う。
今度は自分たちのために…。不信心が、厚かましくも……。
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