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育英センター 田中の教育ブログ「新・大規模高校」

滑川校

2038年までに新設を目指す、富山県立高校の「大規模校」ですが、従来の県内2校新設という基本方針を転換し、1校に集約する方向である、と7/26日および7/29日に北日本新聞が報じました。

 

今年の3月までは、県東部と西部に大規模校を1校ずつ、計2校設置する方針が示されていましたね。

 

大規模校とは、1学年あたり8クラス以上、つまり1学年320名以上の生徒数で構成される学校、という定義です。

 

しかし、その大規模校を2校設置するのではなく、1校に集約することで、さらに大きな学校の設立(12クラス、1学年480人)を目指す方向性ではないか、との報道です。

 

 

石川県の泉丘高校や二水高校は定員が400名(泉丘は理数科40名含む)、桜丘は360名です。

 

福井県の藤島高校、羽水高校も定員が300名を超えていますね。

 

富山県の御三家や富山東高校の定員は240名。他県の進学校と比較すると少ないですよね。

 

 

富山県は、県立高校1校当たりの学級数を減らし、極力統廃合を避ける方向性でこれまで少子化に対応してきました。

 

しかし、1校当たりの生徒数が少なければ、さまざまな問題も発生します。

 

団体競技のスポーツでは、部員が少なく自分の高校だけではチームが組めません。

 

配置できる教員数にも制限がかかり、生徒が履修できない科目が増えます。

 

当然少人数の学校ならではのメリットもあるのですが、メリットがデメリットを上回るなら、ここまで問題にはなっていないですよね。

 

 

さて、12クラス、1学年480人の大規模校ですが、当然ながら、単独の学科(普通科など)でそれだけの生徒を集められるほど、子供の数は多くありません。

 

当然複数の学科を総合し、新たな高校を造ることになりますが・・・

 

今、富山県が大規模校のモデルとして視察している、埼玉県の伊奈学園総合高等学校(通称イナガク)は7つの学系で構成される大型の県立高校です。

 

敷地面積は東京ドーム3個分、1学年あたりの生徒数はなんと800人。

 

長くなりますので、興味がおありの方は次回の記事を是非ご覧ください。

 

伊奈学園総合高校についてまとめたいと思います。

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