夏の光景
富山本部校高校部
毎日35℃を超える日が続きます。
ニュースは、不要不急の外出は控えるようにと、日々私たちをビビらせてきます。
考えてみれば、僕が小学生の頃の夏休みは、
暑いさ中夕暮れになるまで、ほぼ一日中外で遊んでいたような気がします。
クワガタ取り、魚取り、蝉取り、学校のプールでの行水、自転車の遠乗り、などなど。
僕らは、太陽が照り付ける中、決して意識がもうろうとすることもなく、
はつらつと外を走り回っていたものです。
それは、僕らが今の子供たちより体力があったわけではなくて、
きっとあの頃の夏が、本来あるべき絶好の夏だったからだと思います。
つい先だっての日曜日。
うちの向かいに暮らす若夫婦が、カーポートの中に家庭用のビニールプールをしつらえて、
まだ幼稚園児の娘さんと、キャッ、キャと水遊びをしている光景に出くわしました。
娘さんも心から夏を楽しんでいるようでした。
極力日差しは避けてのプール遊びでしたが、
僕には、それが何か夏への愛しさを呼び戻すような光景であり、
気候変動がもたらした殺人的ともいえる昨今の暑夏の中では、
せめてもの救いのように感じたものです。
