倫理の時間22 鉛筆のジレンマ
富山本部校高校部
皆さんは「ヤマアラシのジレンマ」という話を知っていますか。
これは、ショーペンハウアーの寓話に登場する話です。
寒さをしのぐために、2匹のヤマアラシが体を寄せ合おうとするけれど、
ヤマアラシは体にとげがあるため、近づきすぎるとお互いに傷つけてしまう。
かといって、離れると寒さに耐えられない。
この話は人間関係にも応用させることができ、
近づきすぎると相手を傷つけてしまうかもしれないが、
離れすぎると孤独を感じてしまう。
人間関係における葛藤を表した有名な話です。
先日、こんなことを言っていた人がいました。
「鉛筆立てに鉛筆を入れるとき、どっちを下にするか。」
先のとがった方を上にすると、鉛筆立ての底が汚れない反面、取る時に先のとがった方で手にけがをしてしまう可能性がある。
かといって、先のとがった方を下にすると、手にけがをすることは無くなる反面、せっかく削った鉛筆の先が折れてしまう可能性がある。
こうなると、結局鉛筆立てに鉛筆を入れられなくなります。
それなら、いっそ鉛筆立てに鉛筆は入れずに、横にしておいたらどうかという案が出てきます。
しかし、横にしておくとその分スペースを取ってしまい、少々邪魔です。
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やっぱり時代はシャープペンですかね?
