3回反復の原則
富山本部校高校部
お盆期間に突入しました。例年よりも天気がよくない日が多いかと思います。体調管理にはくれぐれもお気を付けください。また、お盆期間、校舎の開校時間が変則的になります。必ず開校時間を確認してください。
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さて、最新の映画よりは、少々前の時代に公開された映画を観るのが好きなのですが、その中でティムバートン監督作品である『ビートルジュース』があります。その映画の中で、幽霊のビートルジュースが「自分の名前を3回言ってもらうことで、現実世界に登場することができる」というシーンがあります。裁判でも、「三審制」がとられているかと思いますが、「3」という数字には、何か意図はあるのでしょうか?
調べてみると、統計学の中で、「フィッシャーの3原則」というものがあり、そこからきているとのことです。フィッシャーの3原則とは、実験計画を立てる際に、よい結果を得るために最も効果的な実験を計画し、その実験で得られたデータに対して最適な解析手法を採択する手順として「反復・無作為化・局所管理」の3つをとることを言うようです。
その中の「反復」では、複数の処理を比較する際に、それぞれの処理に対して同じ条件で2回以上の繰り返し実験(評価)を行うことで、偶然誤差のばらつきが分かれば真の平均のとりうる範囲を推測でき、この範囲よりも系統誤差が大きければ処理によって違いがあるという判断ができるということです。つまり反復によって、偶然誤差の大きさを評価することができるわけです。
前述した裁判における「三審制」も、「3回反復の原則」を利用したものです。また、学習分野では、参考書を3回繰り返して読む「3回転学習法」の考え方があります。これは、最初は全体像を掴み、次に重点箇所を深掘り、最後は高速で全体を叩き込む、といった段階を経て知識の定着を図るもので、「3回反復の原則」を利用したものとされています。
つまり、(繰り返し過ぎることはよくないかもしれませんが)一つのことを一定回数繰り返すことは大切なのです。特に、単語は繰り返しが大切です。コツコツと頑張りましょう。
ちなみに、ビートルジュースは、観客への呼び込みの意味合いをかけて、そのような脚本を書いたようです。「3」という数字は、難しいものですね…。
