コイの話
富山本部校小学部
さて,新学期も始まったことですし,ここでひとつ,コイの話でもさせていただきます。
生徒の皆さんは重々お分かりかと思いますが,私が恋の話などするはずがありませんので,当然鯉の話となります。ご容赦ください。
旅先での密かな楽しみが2つありまして,
1つは朝のニュース。知らないアナウンサーが知らない土地のニュースを話すという非日常を楽しむというもので,内容など頭に入ってきませんが「はえー」という顔で欠かさず見ています。
もう1つが,旅先でスーパーに寄る,というものです。道の駅も面白いですが,現地の人にとっての日常は旅の者にとっては非日常。変な食習慣を見つけてニヤニヤ笑う変な人と化しています。富山でいうと「板のついていないカマボコ」「本家と元祖で果てなき争いを続けるマス寿司」「謎の昆布パン」といったところでしょうか。
先日,長野県に行ってまいりました。
長野県といえばそう,「イナゴの佃煮」とかいう〇〇〇〇界の大物が鎮座しており,まぁ他には精々「わさび〇〇」といった可愛らしいスイーツがあるくらいだろうと,私も油断しておりました。
意外だったのは,どこにでも置いてあった時期外れの「ワカサギの唐揚げ」。まぁ確かに諏訪湖や木崎湖(どちらもその道の人からすれば聖地ですね……)など湖が多いので,食べる文化もあるんでしょうが,なんで置いてあるんだよ今夏だぞ,という微妙な感情が溢れてきました。
お盆直前にお邪魔していたので,その準備に余念が無い地元の方々がオガラ(麻の茎。迎え火・送り火に使う)や盆提灯などを抱えてレジに進む様を横目に見つつ,季節外れのワカサギから視線を動かすと,その隣にソレはありました。

はい。
鯉の旨煮(丸々1匹)
税込4212円也。
え,鯉って市販されてるんすか?
しかも丸々1匹ですよね??
鯉って泥臭いって聞くけど大丈夫???
つか横の肉寿司(40貫?入り)より高くてウケるんですけど????
等と思考を巡らせ,至った結論がこれ。
食わねば。
流石に1匹丸々は勇気が出ず,2切入りのものを購入し宿で食してみることに。
食レポと致しましては,
「味は通常の魚の煮付より甘辛くむしろウナギの蒲焼のタレに近い」
「タレの味に完封されて鯉本来の味はさっぱり分からず」
「食感は魚よりむしろ鶏肉に近い印象」
「鱗を取らずに調理されておりサクサクとした食感が楽しい」
「タレが十分にしみた内臓(部位は不明)が一番美味」
といったところでしょうか。いやぁ美味しかった。
鯉が当たり前に食卓に上るという衝撃。
経緯を考えれば内陸部の貴重な蛋白源として生命力の強い鯉は合理的な選択肢だし,濃いめの味付も泥臭い鯉を食すためには当然と言えます。
私達富山県民には中々その有難味は感じられませんが,「日本海の海の幸」は。確かに私達の食生活をより豊かにしているのです。
短い人生の中で鯉を食うという貴重な経験ができたよき旅でした。次はちゃんと店で食べたいですね。
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思い立ったが吉日。
ぜひいちど
育英センターの授業を
ご体験ください!!
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